1986 Fiscal Year Annual Research Report
モノクロナール抗体による脳脂肪酸代謝機構とその異常の解析
Project/Area Number |
60480143
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Research Institution | 大分医科大学 |
Principal Investigator |
竹下 正純 大分医大, 医学部, 教授 (50019551)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田村 実 大分医科大学, 医学部, 助手 (00128349)
吉田 敏 大分医科大学, 医学部, 助手 (50158440)
指吸 俊次 大分医科大学, 医学部, 助教授 (00019564)
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Keywords | モノクローナル抗体 / チトクロム【b_5】 / 体外免疫法 / ミクロソーム / 極長鎖脂肪酸伸長 / 脂肪膜の相分離 / SH基修飾剤 |
Research Abstract |
1.チトクロム【b_5】に対するモノクローナル抗体を調整するために、豚肝臓から界面活性剤により常法に従ってチトクロム【b_5】(【db_5】)を高度に精製した(FPLC使用)。この【db_5】に対するモノクローナル抗体(MAb)を、体外免疫法により作成した。この過程では、Balb/cマウスの脾細胞をムラミンペプチドと共に【db_5】で4日間immunizeし、ミエローマ(PAI)と融合させ、ハイブリドーマを作りクローニングした。NS-1よりこのPAIの方がはるかに容易に抗体産生ハイブリドーマを生成した。ELISA法で精製【db_5】を抗原としてスクリーニングしたが、6種類のIgM産生細胞と1種類のIgG産生細胞がとれた。そのうち2種類のIgM産生細胞(IgM(A-6)とIgM(B-1))をモノクローン化し、IgG産生細胞もクローン化した。A-6とB-1株は増殖速度としてB-1の方が強く、A-6は死滅する細胞の多い株であったが、どちらも、培養上清に【db_5】に対するMAb(IgM)を産生し、硫安40%により精製した。このIgMは4mMKPipH6.5の条件下透析でも沈澱はしなかった。しかし、IgG産生株(F-11)は【db_5】にではなくblocking剤として使っ牛血清アルブミンに対するMAbを産生しているハイブリドーマであった。上記IgM-MAbは、ミクロソームのNADH-チトクロム【C!-】還元酵素活性は阻害しなかった。またこれらは、脳および肝ミクロソームとも反応した。現在、脳で分布を調べるため免疫組織化学で検討予定である。 2.脳の極長鎖脂肪酸伸長酵素に関して新たな事実が判明した。1つは、鎖長の長さや不飽和度の違いによりその基質に対する縮合酵素の脂質環境が異なり、C16:0-CoAに対してはより流動性の高い環境にありC20:4やC20:0-CoAに対してはより固い状態にあると思われる(相分離)。2つには、C20:1-CoAを基質にした時に、通常では低いC26:1まで伸長する系が、SH基修飾剤により強く活性化され、多様な酵素の関与が推察された。また、脂質の誘導体調整にドライブロックを使用した。
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Research Products
(9 results)
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[Publications] Satoshi Yoshida: Journal of Neurochemistry. 40. 1353-1358 (1986)
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[Publications] 斉藤寿仁: 神経化学. 25. 388-390 (1986)
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[Publications] 吉田敏: 神経化学. 25. 391-393 (1986)
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[Publications] 竹下正純: 神経化学. 25. 589-591 (1986)
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[Publications] Masazumi Takeshita: Neurochemical Research. 11. 1798 (1986)
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[Publications] Satoshi Yoshida: Neurochemical Research. 11. 1733 (1986)
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[Publications] Satoshi Yoshida: Archives of Biochemistry and Biophysics.
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[Publications] Satoshi YoShida: Archives of Biochemistry and Biophysics.
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[Publications] 竹下正純: "「生化学実験講座・続」第8巻 血液" 東京化学同人, (1987)