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1986 Fiscal Year Annual Research Report

メディエーターの動態を中心とした炎症の病理発生に関する実験病理学的研究

Research Project

Project/Area Number 60480152
Research InstitutionKumamoto University

Principal Investigator

神原 武  熊本大, 医学部, 教授 (60040151)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 田中 順子  熊本大学, 医学部, 助手 (50163530)
つる田 潤二  熊本大学, 医学部, 助手 (20180060)
Keywords白血球浸潤 / 血管透過性亢進 / 炎症 / アレルギー / 酵素抗体法 / 組織分布 / メディエーター / マクロファージ
Research Abstract

炎症の病理学的特徴である白血球浸潤と血管透過性亢進について、それぞれの活性物質を求め、前者についてはマクロファージ遊走因子MCFS-1を、後者についてはハーゲマン・カリクレイン・キニン系因子が、主要なものであることを見出してきた。本研究ではこれら諸因子の特異抗体を作成し酵素抗体法を用いて炎症巣におけるこれら諸因子の動態を形態学的に追求しin Vivoにおける白血球浸潤と血管透過性亢進との相関性を求めた。
1.炎症巣におけるマクロファージ遊走因子(MCFS-1)の動態.酵素抗体法直接法を用いて、牛血清グロブリンによる遅延型アレルギー皮膚反応巣のMCFS-1の分布を調べると、表皮基底膜に連結性線状に強い反応が認められ、真皮結合組織層にはビマン性にやや強い反応が認められた。いづれも正常組織では反応は弱い。使用した特異抗体は、MCFS-1前駆体(非活性型)にもMCFS-1(活性型)にも反応するため、炎症巣でみられた強い陽性所見が、前駆体の増量と活性型の増量のいづれを意味するのかを識別することができない問題が残り、これを解決するために両者を別々に認識するモノクロナル抗体を得る必要が生じ、現在この開発に着手している。
2.炎症巣における血管透過因子の動態.ハーゲマン因子とキニノーゲンについて、上記と同様の方法で調べると、両因子共に表皮基底膜部に連結性線状に証明され、真皮結合織にはビマン性に分布していた。いづれも正常組織より強い反応がみられた。3.炎症巣における補体由来因子.抗C5抗体を用いてその分布を調べると、上記因子とほぼ同様の分布がみられた。この抗体はC5もC5aも認識しているので、別個に識別できるモノクロナル抗体の必要性が生じた。以上いづれの因子の分布も、極めて類似しておりかつ炎症皮膚巣に増加していたが、これの意義づけについてはモノクロナル抗体による解析の必要性が生じた。

  • Research Products

    (5 results)

All Other

All Publications (5 results)

  • [Publications] 神原武: 炎症. 6. 251-255 (1986)

  • [Publications] 神原武: 病態生理. 5. 826-828 (1986)

  • [Publications] Kukita,Ichiro: Inflammation.

  • [Publications] Yamamoto,Tetsuro: "Kinins 【IV】(Part B)" plenum press, 8 (1986)

  • [Publications] Tsuruta,Junji: "Kinins 【IV】(Part B)" plenum press, 8 (1986)

URL: 

Published: 1988-11-09   Modified: 2016-04-21  

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