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1986 Fiscal Year Annual Research Report

木工家具製造工場における木粉調査および木粉の長期吸入暴露実験による発癌性の検討

Research Project

Project/Area Number 60480196
Research InstitutionUniversity of Occupational and Environmental Health, Japan

Principal Investigator

吉村 健清  産業医大, 医学部, 教授 (20037435)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 堀江 昭夫  産業医科大学, 医学部第一病理学, 教授 (80122852)
田中 勇武  産業医科大学, 産業生態科学研究所労働衛生工学, 助教授 (00038035)
Keywords木粉 / 鼻腔 / 副鼻腔癌 / 動物実験 / 発癌 / 木工作業
Research Abstract

前年度開発したベルトサンダーを用いて、木粉を発生させ、ラットへ吸入暴露実験を遂行した。吸入暴露に用いた木粉の選択については、多種ある木粉のいづれについても吸入暴露実験を行ってその生体影響について調べられておらず、いづれを用いても本研究の目的を達成するが、鼻腔癌の発生が認められている硬質木粉の一種であるブナ材を用いることとした。試作したベルトサンダーでブナ材木粉を発生させ、直接吸入暴露チャンバーに飼育されているwister系雄性ラット20匹に暴露した。暴露条件は、1日6時間、週5日で6ケ月間行った。暴露濃度は、暴露チャンバー内に設けた2ケ所のろ過捕集装置により測定され、6ケ月間の月平均値は、15.1mg/【m^3】であった。また、暴露期間中の木粉の粒径分布は、アンターセンカスケードインパクター装置を用いて測定され、平均粒径は、7.3μmであった。この粒子は、吸入性粒子であり充分呼吸器管に吸入される大きさであった。6ケ月間の木粉暴露後、一部のラットは、タバコ煙との複合生体影響を調べるため、さらに1ケ月間のタバコ副流煙(1日10本)を暴露した。
なお、6ケ月間の木粉暴露期間中、暴露群と非暴露群のラット間で、体重増加割合については、何らの差異も認められなかった。
現在は、暴露後1年間の非暴露期間中である。
次年度において、呼吸器管、特に鼻腔を中心に病理学的な検査を実施する。

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Published: 1988-11-09   Modified: 2016-04-21  

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