1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
60480243
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Research Institution | 山梨医科大学 |
Principal Investigator |
加藤 精彦 山梨医大, 医学部, その他 (80051069)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東田 耕輔 山梨医科大学, 医学部・小児科学, 助手 (60173142)
中込 美子 山梨医科大学, 医学部・小児科学, 医員
辻本 愛子 山梨医科大学, 医学部・小児科学, 医員
雨宮 伸 山梨医科大学, 医学部・小児科学, 講師 (10118903)
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Keywords | ホスホエノールピルベートカルボキシナーゼ / グリコーゲンホスホリラーゼ / 細胞内遊離カルシウム / 単離肝細胞 |
Research Abstract |
1.新生児肝における糖新生糸律速酵素ホスホエノールピルベートカルボキシキナーゼ(PEPCK)は新生児低血糖の補正に重要な役割を果たすと考えられている。PEPCKの新生児期における活性化のメカニズムを検索するため、新生児ラット肝より分離した肝細胞初代培養糸を用い、グルカゴン、エピネフリン等のホルモンによるPEPCK活性値及びC-AMP値を経時的に観察した。満期日に帝王切開により出生した新生児ラット遊離肝細胞において、培養液中にグルカゴンを加えてから約6時間でPEPCK活性は、ピーク値となり、成熟ラット肝細胞におけるPEPCK活性化と同様の動きを示し、新生時期における肝細胞のホルモンに対する感授性低下はないと考えられた。 2.グリコーゲン分解酵素グリコーゲンホスホリラーゼは種々のホルモンにより、その活性が修飾されていることが知られているが、ラット肝細胞において、バソプレッシンやエピネフリンは細胞内遊離カルシウムイオンを増加しホスホリラーゼを活性化させると考えられている。細胞内カルシウムの増加を検索するためエコリンの細胞内導入実験を行い、肝細胞における遊離カルシウムの動きとホスホリラーゼ活性を同時に測定した。肝細胞へのホルモン注入後数秒で細胞内カルシウムは急激に上昇、ホスホリラーゼは1分後に最高活性値を示し、肝細胞糖代謝調節におけるカルシウムの重要性が明らかに示された。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Aiko Tsujimoto,Kiyohiko Kato: Japan J.Pharmacology. 40. 161-168 (1986)
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[Publications] Aiko Tsujimoto et al.: Mechanism of Ageing and Development. 33. 167-175 (1986)
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[Publications] Aiko Tsujimoto et al.: Biochem Pharmacol.35. 1400-1404 (1986)
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[Publications] Aiko Tsujimoto,et al.: "Dimensions in Aging" Academic Press,London, (1986)