1986 Fiscal Year Annual Research Report
エリスロポエチンの臨床応用に関する研究:I.基礎的検討
Project/Area Number |
60480278
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
浦部 晶夫 東大, 医学部, 助手 (60142246)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北村 俊雄 東京大学, 医学部, 医員
岡部 哲郎 東京大学, 医学部, 助手 (80169135)
春日 雅人 東京大学, 医学部, 助手 (50161047)
高久 史麿 東京大学, 医学部, 教授 (40048955)
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Keywords | エリスロポエチン / 赤血球 / 貧血 / 腎性貧血 |
Research Abstract |
エリスロポエチンは赤血球の産生を調節しているホルモンであり、主として腎臓で産生されている。慢性腎不全に伴う腎性貧血ではエリスロポエチンの産生低下が貧血の発現に大きく関与していると考えられるので、違伝子工学によって生産した純化エリスロポエチンを腎性貧血の治療に用いることを目的として研究を行った。 1.エリスロポエチンの第I相試験 エリスロポエチンを正常人に対して300単位/回を隔日で週3日および2週間の休薬後1回の計4回静脈内に投与した。いずれの被験者においても副作用は全く認められず、遺伝子工学的手法により生産した純化エリスロポエチンの安全性が確認された。 2.エリスロポエチンの受容体に関する検討 われわれは、活性を保ったままでエリスロポエチンをヨード化することに成功したので、このヨード化エリスロポエチンを用いて、フレンド赤白血病細胞やマウス胎児肝細胞を標的細胞として、エリスロポエチン受容体に関する解析を行った。その結果、エリスロポエチン受容体の数は細胞あたりおよそ1000個であり、結合部位はhigh affinityとlow affinityの2つの部位があることが示唆された。 3.今後の方針 慢性腎不全に伴う腎性貧血に対して純化エリスロポエチンを投与し、その効果を確認するとともに至適投与量の検討を行いたい。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] M.Shimamura: Int.J.Cell Cloning. 3. 313-319 (1985)
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[Publications] S.Mori: Jpn.J.Exp.Med.55. 69-70 (1985)
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[Publications] Y.Mishina: Develop.Growth Differ.28. 1-6 (1986)
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[Publications] H.Fukamachi: Int.J.Cell Cloning. 4. 74-81 (1986)
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[Publications] M.Shimamura: Exp.Hematol.14. 766-770 (1986)
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[Publications] K.Akahane: Int.J.Cell Cloning. 5. 16-26 (1987)