1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
60480342
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
内西 兼一郎 慶応大, 医学部, 講師 (30051395)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
根本 哲夫 慶大, 整形外科教室, 助手
高山 真一郎 慶大, 整形外科教室, 助手
田崎 憲一 慶大, 整形外科教室, 助手
堀内 行雄 慶大, 整形外科教室, 助手
伊藤 恵康 慶大, 整形外科教室, 講師 (90101948)
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Keywords | 絞扼性神経障害 / エントラップメント・ノイロパチー / 手根管症候群 / 末梢神経易損性 / 軸索内輸送 / 神経剥離術 / 神経周膜 / 酵素抗体法 |
Research Abstract |
(1)臨床にてしばしばみるエントラップメント・ノイロパチーの中で代表的な疾患である手根管症候群や肘部管症候群は、また絞扼性神経障害ともよばれその病態、発症機等が次第に解明されてきている。われわれは、本症が圧迫や絞扼という機械的因子にかえて、末梢神経自体の易損性という因子について着目し、両面から実験的研究を行ってきた。 自家考案スプリング式持続圧迫装置を、イヌ坐骨神経に長期間埋没装着せしめ、各種の亜急性圧迫神経障害を生ぜしめた。 (2)この圧迫神経モデルを用いて、電気生理学的,組織学的(光顕ならびに電顕)に検索を加え、さらにときほぐし法により、エントラップメント・ノイロパチーの病態の検索を行うことができた。 これに神経軸索内輸送の状態を知る目的で、軸索構成蛋白のうち、ニューロフイラメントとチュブリンの二種について、酵素抗体法を用いて染色し、その推移を観察した。 (3)一方、末梢神経自体の易損性を解明するために、妊娠イヌを用いて、圧迫障害を誘起せしめ、非妊娠イヌのそれと対比し検討を加えた。妊娠イヌではきわめて容易に神経麻痺が生じ、ホルモンの異常,神経の浮腫,神経周膜の防御機構の低下などが考えられた。 (4)また、娠産婦には、手根管症候群や腱鞘災が好発するが、これらの血中および尿中ホルモンの定量、ビタミン【B_6】,【B_(12)】の定量を行い、これら疾患の発生原因を検索した。 (5)ヒト,イヌ以外にて同様疾患状態を検討する目的で、モルモットを特殊飼育箱にて飼育し、モルモットにエントラップメント,ニューロパチーを誘発せしめ、これに電気生理学的,組織学的、ときほぐし法による検索を加えている。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 高山真一郎: 臨床整形外科. 20. 1381-1386 (1985)
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[Publications] 高山真一郎: 日本手の外科学会雑誌. 2. 557-560 (1985)
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[Publications] 根本哲夫: 日本手の外科学会雑誌. 2. 561-564 (1985)
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[Publications] 根本哲夫: 日本手の外科学会雑誌. 3. 89-93 (1986)
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[Publications] 高山真一郎: 中部日本整形災害外科学会誌. 29. (1987)
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[Publications] 内西斉一郎: "手の外科学入門Entrapment Neuropathy第10章" 南山堂東京, 300 (1987)