1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
60480347
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
菊地 博逹 広島大, 医学部, 助教授 (40034029)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福田 康彦 広島大学, 医学部附属病院, 講師 (40093801)
河内 正治 広島大学, 医学部附属病院, 助手 (60152972)
藤井 宏融 広島大学, 医学部, 助手 (60034021)
盛生 倫夫 広島大学, 医学部, 教授 (80033950)
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Keywords | 悪性高熱症 / 麻酔合併症 / スキンドファイバー法 |
Research Abstract |
1.スキンド・ファイバーによる研究 モルモットを用いスキンド・ファイバーを作成、各種吸入麻酔薬による筋小胞体よりのカルシウム放出速度を測定した。現在入手出来る揮発性吸入麻酔薬つまりジエチルエーテル、ハロセン、エトレン、イソフルレン、セボフルレンは筋小胞体でのカルシウムによるカルシウム放出速度を亢進させることが明らかとなった。この結果の一部は第4回国際悪性高熱症研究者ワークショップ(昭和61年9月 英国)、第10回悪性高熱研究会シンポジウム(昭和61年12月、広島)、第34回日本麻酔学会総会(昭和62年4月、東京)にて発表し、また発表予定である。現在これら麻酔薬間における活性順位を決定するための研究を行なっている。ヒトにおいて悪性高熱症の疑いの患者の筋肉生検を行ない、スキンド・ファイバー法によるカルシウム誘発性カルシウム遊離を検査している。いわゆる悪性高熱症亜型と考えられた患者では筋小胞体でのカルシウム誘発性カルシウム遊離速度は正常範囲を示し、真性の悪性高熱症とは本体が異なっているような印象をうける結果であり、症例数を増やし検討する予定である。 2.悪性高熱症患者情報整理 コンピューター入力のための帳票記入を終了したが、記入漏れなど、不備な点が多く、帳票記入の点検中である。 3.HLAタイピング 悪性高熱症患者におけるヒト白血球抗体タイピイングに関し引き続き検査をしているが、昭和61年度中は検体を得ることができなかった。次年度においても継続する予定である。 4.赤血球膜の流動性 現在悪性高熱症発症直後より観察できた一例において、赤血球膜の流動性の亢進が認められ、一週間で正常に復した。この結果は第4回国際悪性高熱症研究者ワークショップ(昭和61年9月、英国)にて発表し、英文誌に掲載予定である。
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[Publications] M.KAWAMOTO;O.YUGE;H.KIKUCHI;K.KODAMA;M.MORIO: Anesthesiology. 64. 93-94 (1986)
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[Publications] 河内正治,盛生倫夫,菊地博達,弓削孟文,石原晋,山野上敬夫,平良豊: 悪性高熱研究の進歩【X】 麻酔と蘇生. 22(別15). 83-89 (1986)
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[Publications] 菊地博達,盛生倫夫,藤井宏融,弓削孟文,石原晋,河内正治,山野上敬夫,平良裕子,井上徹英,向田圭子: 悪性高熱研究の進歩【X】 麻酔と蘇生. 22(別15). 91-94 (1986)
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[Publications] M.KAWAMOTO;K.FUJI;H.KIKUCHI;M.MORIO: J.Anesthesia. 1. 88-92 (1987)
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[Publications] 松井一幸,菊地博達,新井恵子,藤岡泰博,藤井宏融,盛生倫夫: 悪性高熱研究の進歩【X】 麻酔と蘇生. 23(別17). (1987)
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[Publications] 新井恵子,河内正治,菊地博達,松井一幸,中尾正和,中谷圭男,向田圭子,木下博之,石原晋,弓削孟文,盛生倫夫: 悪性高熱研究の進歩【X】 麻酔と蘇生. 23(別17). (1987)
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[Publications] B.A.Britt(H.KIKUCHI;K.MATSUI;M.MORIO): "Malignant Hyperthermia 「Skinned Fiber Test」" Kluwer Academic Publishers.Hingham,Massachusettes,U.S.A., (1987)