1986 Fiscal Year Annual Research Report
唾液腺腫瘍の新しいマーカーとしての胎児性Alkaline Phosphatase
Project/Area Number |
60480396
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
福嶋 祥紘 新大, 歯学部, 助教授 (00018631)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 雅美 新潟大学, 歯学部, 助手 (60107779)
鈴木 誠 新潟大学, 歯学部附属病院, 講師 (50107778)
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Keywords | Alkaline-Phosphatase / 唾液腺 / 腫瘍マーカー |
Research Abstract |
昨年度にひき続き、マウス顎舌下腺のAlkaline Phosph-ataseの検討を行なった。 今年度の第一の実験は、胎児顎舌下腺のAl-Paseについて酵素組織化学的に検討した。胎生16日のTerminal tubuleの管腔面の細胞膜上にすでに活性は存在しているが、微弱である。17日以降その活性は増強するが、活性の局在は18・19日および生後7日迄、同一部位であった。 第二の実験は、マウス顎舌下腺の成熟型Al-Paseの存在とその様式についてである。マイスでは、成熟型Al-Paseの存在が考えられる筋上皮細胞に2種類あることがわかっており、腺房細胞と顆粒細管の夫々の基底部に存在するが、これらの発生分化に時間的なずれがある為、Al-Paseの出現の仕方がラットとは異なっている。尚、雌雄差の可能性も予備実験の段階では予想されており、かなり種々の因子がからんでいると推察される。 ヒト唾液腺腫瘍、ヒト胎児では症例の集積が不足している為、未だ、はっきりしたことは言うことができない。
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