1986 Fiscal Year Annual Research Report
口腔外科手術における骨適合性多相系材料に関する研究
Project/Area Number |
60480441
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Research Institution | Kanagawa Dental College |
Principal Investigator |
志村 介三 神奈川歯大, 歯学部, 教授 (20084725)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
増原 英一 東京医科歯科大学, 総合歯科医療研究所, 名誉教授,所長 (00013772)
小林 晋一郎 神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (90170323)
木下 靭彦 神奈川歯科大学, 歯学部, 助教授 (70084770)
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Keywords | 多相系生医学材料 / 骨適合性 / ハイドロキシアパタイト / フルオロポリマー / 人工顎 / 人工歯根 |
Research Abstract |
1.ハイドロキシアパタイト-ポリトリフルオロエチルメタクリレート複合材の滅菌条件,材料学的安全性について検討した。その結果、本材は通常のオートクレーブの滅菌操作ではほとんど劣化せず、また、繰り返し荷重に対し実用上充分な耐久性をもつことが確認された。 2.人工歯根について (1)本複合材を生体との界面に配置し、内部に緩圧機構、いわゆる人工歯根膜をもつ人工歯根を試作した。この人工歯根膜について材料学的検討を行ったところ、エーテル系ポリウレタンが耐久性,耐水安定性に優れ、人工歯根膜として適性をもつことが認められた。 (2)有限要素法により本人工歯根の緩圧能を力学的に解析した。その結果、本人工歯根は周囲の天然歯と連動し、結果的に局所的機能圧の集中を回避し、歯槽骨に均等な応力分布を示した。 (3)本人工歯根を用い成犬下顎への嵌植実験を行っているが、5か月後の現在、機能率80%と良好な経過をみている。 3.人工顎について (1)生体との界面に本複合材を配置し、金属芯を有する人工顎を試作し、成犬下顎骨への架橋補填実験を行っているが、補填3か月では、人工顎と母骨とは強固に一体化し、かつ充分に機能し、本人工顎の有効性が認められた。 (2)臨床応用に即し、金属芯材の規格化,CTスキャン応用による人工顎の設計,製作システムを確立し、製作過程を大幅に短縮することができた。 (第40回日本口腔科学会総会発表) (3)母骨との接合法,手術法について検討し、現在まで下顎再建8例、難治性下顎骨折1例に臨床応用を行い、優れた臨床効果が認められた。 (第31回日本口腔外科学会総会発表)
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 桐ケ久保光弘: 日本口腔外科学会雑誌. 32. 7-26 (1986)
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[Publications] 桐ケ久保光弘: 日本口腔外科学会雑誌. 32. 27-46 (1986)
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[Publications] 桐ケ久保光弘: 日本口腔科学会雑誌. 35. 1287-1288 (1986)