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1986 Fiscal Year Final Research Report Summary

サンゴ-褐虫藻共同体の生態学的研究

Research Project

Project/Area Number 60540423
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 生態学
Research InstitutionShinshu University

Principal Investigator

沖野 外輝夫  信大, 理学部, 助教授 (50020681)

Project Period (FY) 1985 – 1987
Keywordsサンゴ礁 / 共生 / 褐虫藻 / 生産力
Research Abstract

サンゴ-褐虫藻共同体での栄養塩の収支を研究する前段階として、サンゴ礁海域における栄養塩の濃度特性を測定した。サンプリングは月に最低1回を予定し、3月から行っている。。さらに、水温がもっとも高くなる8月と、もっとも低くなる3月(1987年)にはより広域なサンゴ礁海域を対象にしてサンプリングを行った。その結果については現在整理中であるが、既略についてみると全窒素では370〜1300μg・【l^(-1)】、全燐は14〜25μg・【l^(-1)】となり、全窒素量に比較して全燐量が低い傾向が認められた。既存の文献によれば沖縄近海のサンゴ礁域における全窒素の供給源は陸上にあり、その濃度が極めて高いことが報告されており、今回の結果もそれを支持している。これらのことからサンゴ-褐虫藻共同体における栄養塩の収支を研究する際にはよりミクロな空間での栄養塩の変動を測定すると同時に、実験系での研究が必要であることがわかった。
サンゴ-褐虫藻共同体での栄養塩ならびに有機物の収支には浮遊または付着性のバクテリアの関与の可能性がある。そこで、サンゴ礁海域におけるバクテリアの実体についての研究を計画に加えて行った。同一地点での浮遊バクテリアの密度は12月において0.9〜2.8×105/mlと干満による差は大きくはない。スライドグラスを浸漬してのバクテリアの付着実験によると浸漬2時間後にすでに付着バクテリアが観察され、20時間後にはデトライタスと共に付着バクテリアが増加、さらに分裂中のものも増加していることが観察された。今後は同様な測定法によって、サンゴ-褐虫藻共同体そのものに付着するバクテリアおよびそれらと近接したミクロな空間でのバクテリアの実体を研究し、これらのバクテリアが共同体の栄養塩および有機物の収支にどのように関与するかを合わせて研究することを計画している。。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] K.Kato and T.Okino: Japanese Journal Limnology. 48. (1987)

URL: 

Published: 1988-11-09   Modified: 2016-04-21  

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