1986 Fiscal Year Annual Research Report
記号,数値パラメータが混在する大規模電子回路の記号解析
Project/Area Number |
60550245
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
松本 忠 福井大, 工学部, 教授 (40020193)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
太田 有三 福井大学, 工学部, 助教授 (80111772)
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Keywords | 記号回路解析 / 大規模システム / 分割手法 / パリティマトロイド / グラフの基本分割 / 細分 / 電子回路CAD / 故障診断 |
Research Abstract |
記号パラメータと数値パラメータが混在する大規模電子回路の記号回路関数を一括して導出するとともに、回路の大規模化に伴う計算量および記憶容量の増大を押さえることが本研究の目的である。本研究ではこれらの目的を回路グラフの分割手法の導入によって解決せんとしている。 1 回路グラフの分割手法による解析: 大規模電子回路のグラフを記号パラメータを多く含むいくつかの部分グラフと数値パラメータのみを含むいくつかの部分グラフに分割し、夫々を解析し、最後に全体の回路の記号解析を行うものであり、昨年度は節点分割手法について検討した。今年は、枝分割手法と節点・枝混合分割手法を検討して来たが、残念ながら、混合分割手法の体系化が遅れている。しかし、解決の目途は立っているので、現在はその完成に努力を重ねている。(ただ、この手法は本質的に並列計算処理を行うことが必要であることがわかったので、このテーマの真の完成のためには今後の一層の研究が必要である)。 2 共通木集合の最適類別パラメータの決定問題: 昨年度は、上記問題をパリティマトロイド問題に還元し、最適類別パラメータの必要十分条件とそのパラメータを求めるアルゴリズムを明らかにした。本年度は、与えられるパリティマトロイドをそのまゝ扱うのではなく、最適類別パラメータを効率的に求める観点から、扱うマトロイドをより小さくするための理論的体系化(パリティマトロイドの基本分割・細分)を行い、種々のマトロイドのクラスを明らかにできた。しかし、この問題をパリティマトロイドの分割、クラス分けの点から完全に解くことが望まれるが、それには尚一層の時間が必要である。
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[Publications] 坂井英子郎: 昭和61年電気関係学会北陸支部連合大会講演論文集,B-10. 75 (1986)
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[Publications] TADASHI MATSUMOTO: IEEE PROC. OF 1987 ISCAS(MAY,4-7). (1987)
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[Publications] TADASHI MATSUMOTO: IEEE PROC.OF 1987 ISCAS(MAY,4-7). (1987)
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[Publications] TADASHI MATSUMOTO edited by T.OZAWA,: "SYMBOLIC NETWORK ANALYSIS,chapter 8 in"ANALYSIS AND DIAGNOSIS OF ANALOG CIRCUITS"" MARCEL DEKKER,INC.(NEW YORK), 30/360 (1987)