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1986 Fiscal Year Annual Research Report

動揺問題におけるインパルス応答に関する研究

Research Project

Project/Area Number 60550311
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

斉藤 公男  阪大, 工学部, 助教授 (50029279)

Keywordsインパルス応答 / メモリー影響関数
Research Abstract

波,風及び潮流などの複合外力下における船や係留された構造物の時々刻々変化する運動を数値計算により精度良く求める上で基礎となるインパルス応答の実用推定法について検討を行った。以下に本年度の研究経過を略述する。
(1)3次元物体(円柱)のインパルス応答の実用推定法
浮体にt=0においてインパルス関数の変位速度が与えられたとき、浮体に作用する流体力は、浮体がインパルス運動をしている時間内に作用するものとインパルス運動終了後に作用するものとから成ると考えられ、後者は特にメモリー影響関数と呼ばれる。メモリー影響関数を用いると、波浪中における浮体の運動方程式を周波数に依存しない形で表現することができる。従って、係留系や粘性影響により現象が非線形となり、また長周期の変動波漂流力を考慮する必要のある係留海洋構造物の運動を時間領域で解析する上でより厳密な運動方程式を導くことができる。そこで、本年度は、1本の円柱に対するメモリー影響関数を求める実用推定法について検討を行うとともに昨年度実施した模型実験によって得られた波浪中運動とも比較しその有用性を確かめた。
(2)半潜水式海洋構造物の波浪中模型実験
半潜水式海洋構造物は通常複数本の円柱と没水柱体から構成され、作業性能が良いことからよく用いられる。本年度は、6本円柱の簡単な構造の模型を用いて波浪中実験を行い、規則波中及び不規則波中における模型の運動を計測した。この構造物に対するインパルス応答の実用推定法は最終年度に行い、その有用性を実験結果と比較しながら検討する。

URL: 

Published: 1988-11-09   Modified: 2016-04-21  

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