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1986 Fiscal Year Annual Research Report

mRNA注入により卵母細胞膜に誘導したグルタミン酸レセプターチャネルの性状

Research Project

Project/Area Number 60570058
Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

黒田 英世  名大, 理学部, 助教授 (50064845)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 辻村 良太郎  三重大学, 医学部付属病院, 講師 (30024756)
KeywordsmRNA / アフリカツメガエル卵母細胞 / グルタミン酸レセプター / レセプターチャネル / カイニン酸
Research Abstract

1.ラット脳より抽出したmRNAをアフリカツメガエル卵母細胞に注入し誘導したイオンチャネルに関しては:(1)興奮性アミノ酸であるグルタミン酸及びその類似体であるN-メチル-D-アスパラギン酸・キスクワレン酸及びカイニン酸は【10^(-6)】M程度で膜電位変化を起す。多くは静止膜電位(-50〜-60mV)を脱分極の方向に変化させるが時には過分極性の変化を示すものもある。この差が何に起因するのか今の所不明である。(2)mRNAは大脳皮質・線條体・海馬及び全脳より抽出したがレセプターチャネルの誘導能に関し脳の部位による差は認められなかった。(3)【10^(-6)】〜【10^(-3)】Mカイニン酸に対する反応はすべて脱分極性であったが(【I】)投与後急速に脱分極しそのまま数十分にわたりほとんど再分極しないもの(【II】)スパイク状の脱分極及びそれに続くゆっくりしたプラトー状の脱分極よりなる反応、(【III】)スパイク状の電位変化のみの三種類の変化が認められた。(4)上記三種の反応は興奮性アミノ酸のアゴニストD-α-アジピン酸・2-アミノ-4-フォスフォノブチル酸及びグルタミン酸ディエチルエステル【10^(-3)】Mでは抑制されなかった。(5)カイニン酸に対する反応は感作されなかった。
2.当初本研究に於ては人脳(死後脳)よりmRNAを抽出し誘導したレセプターチャネルの性状についても研究する予定であったが、あらゆる努力にもかかわらず現在までの所人脳の提供を承諾してくれる人がなくこの面での研究は進んでいない。そこで比較生理学的に研究すべく現在ウシ脳より抽出したmRNAを用い誘導したイオンチャネルについて解析を行っている。

URL: 

Published: 1988-11-09   Modified: 2016-04-21  

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