1986 Fiscal Year Annual Research Report
アフィニティクロマト原理応用による液性抗体及び抗体産生細胞の特異的除去法の開発
Project/Area Number |
60570468
|
Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
種田 明生 順天堂大, 医学部, 助教授 (10053349)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神野 公孝 順天堂大学, 付属順天堂浦安病院皮膚科, 助手 (90169798)
小川 秀興 順天堂大学, 医学部皮膚科, 教授 (30053151)
|
Keywords | DNA-PVAグロー放電ガーゼ / 免疫吸着 / NZB / 【WF-1】マウス / 抗DNA抗体 |
Research Abstract |
〈目的〉我々が開発した抗DNA抗体吸着剤DNA-PVAグロー放電ガーゼを用いてNZB/【WF-1】マウス♀に対し免疫吸着を行い、その有用性・安全性を検討した。 〈方法〉NZB/【WF-1】マウスに対し、3.5か月令より週1回の免疫吸着を施行。現在8か月令で継続中。また8か月令より週1回の免疫吸着を4回施行し、その後の経過を観察した。 検討項目としては、抗dsDNA抗体,抗ssDNA抗体,尿タンパク及び生存率である。 免疫吸着の具体的方法は、エーテル麻酔下に、眼窩静脈叢より採血、血漿分離後、DNA-PVAグロー放電ガーゼにて抗DNA抗体を吸着、すでに分離されている血球とともに尾静脈より返血する方法を用いた。 〈結果〉(1)腎尖発症前の生後3.5か月から免疫吸着を施行した群ではコントロール群に比し、IgGクラス抗DNA抗体の低下がみられ、高度タンパク尿(1000mg/dl以上)出現の遅れがみられた。 (2)腎尖発症後の生後8か月から免疫吸着を施行した群では、吸着翌日にリバウンドがみられるものの抗dsDNA抗体価は着実に低下した。施行終了後抗dsDNA抗体価は上昇したが、1か月後においてもその値はコントロールよりも低かった。
|
Research Products
(3 results)
-
[Publications] Taneda,A.: Proceedings of the Japanese Society for Investigative Dermatology. 10. 67-68 (1986)
-
[Publications] Taneda,A.: Proceedings of the Ist International Plasma Apheresis. (1987)
-
[Publications] 高森建二: 皮膚科 Mook. 6. 84-94 (1986)