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1986 Fiscal Year Annual Research Report

実験的水頭症における脳実質の変化:生化学的分析-特に短絡術の及ぼす影響について

Research Project

Project/Area Number 60570680
Research InstitutionTokai University

Principal Investigator

佐藤 修  東海大, 医学部, 教授 (00023763)

Keywords水頭症 / 髄液短絡術 / 脳水分量 / 脳蛋白質 / DNA / RNA
Research Abstract

1.水分量測定。正常犬、カオリン水頭症急性期(カオリン注入後3週まで)、カオリン水頭症慢性期、及び水頭症に短絡術をほどこしたものにつき前年度にひきつづき灰白質、白質、とくに側脳室前角周囲組織白質の水分量を従来の乾燥法で測定した。灰白質水分量は従来述べられている如く、有意の差はないが、慢性期および急性期で白質水分量の増加がみられ文献上の所見と一致した。短絡術施行犬については未だ個体数が少く(n=2)、比較するに至っていない。乾燥法による水分量値にも必らずしも一定しないものがあるので、現在比重法による測定を参考にすべく器機の調整中である。また短絡術は脳室-腹腔短絡術後、脳室のみるべき縮少を得ないことが多いので脳室-胸腔短絡術に変更してその成果をみる予定である。
2.脳組織蛋白質の測定は、Lowry法により行っているが、手枝そのものにも問題点があると思われ、測定結果の差が比較的大であり明らかな結論を得るに至っていないが、水頭症犬で、ほゞ10%の値の増加がみられた。急性期と慢性期犬の間には現在統計上有意の差をみていない。短絡術犬は未だ個数が少く、結論に至るような結果は得られていない。
3.DNA、RNA測定。オルシノール反応により比色計を用いて測定の緒についたところである。個体数が少く、未だ不明確ではあるが、水頭症脳において、DNAが僅かに増加する傾向がみられたが、このことの意義については今後さらに検討したい。
4.ミエリンの測定については、全体の進行が遅れていることから今回の計画からは外さざるを得ない。

URL: 

Published: 1988-11-10   Modified: 2016-04-21  

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