1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
60570824
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Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, Japan |
Principal Investigator |
吉田 昭男 産業医大, 医学部, 助教授 (00131946)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永野 隆治 産業医科大学, 医学部, 助手
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Keywords | 低周波音 / アルコール / 重心動揺 / R-R間隔 / CV値 / 脈拍数 / 血圧 |
Research Abstract |
低周波音がアルコール摂取時に人体にどの様な影響を与えるかを検討した。被験者は健康成人を用い、100mlのウイスキーを被験者1には100ml、被験者2には200mlの水で薄めたものを10分以内に摂取させ、30分後,60分後,120分後にアルコールの血中濃度を測定した。低周波音は15Hz、122dB SPLで8分間全身暴露として負荷した。そして1時間間隔で重心動揺,心電図R-R間隔,脈拍数,血圧の測定を行なった。 その結果、重心動揺面積は被験者1,2いずれもコントロールに比べて低周波を暴露した時に明らかに増加した。R-R間隔は被験者2で暴露時に延長した。CV値は被験者1,2いずれも変動は見られたが、有意の変動ではなかった。脈拍数は暴露時やや増加の傾向を示したが、これも有意とはいえなかった。血圧は特に大きな変動を示さなかった。 以上アルコールを摂取することによって低周波の暴露の影響が大きくなることが示唆された。
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