1986 Fiscal Year Annual Research Report
19-ノル型ステロイドの生合成機序の解明とその病態解析への応用
Project/Area Number |
60571109
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Research Institution | Kobe Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
渡辺 富久子 神戸女薬大, 薬学部, 教授 (10068322)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
二宮 一弥 神戸女子薬科大学, 薬学部, 教授 (00068321)
山永 弘乃 神戸女子薬科大学, 薬学部, 助手
西口 嘉乃 神戸女子薬科大学, 薬学部, 助手
小林 吉晴 神戸女子薬科大学, 薬学部, 講師 (20133647)
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Keywords | 19-ノル型ステロイド / デオキシコルチコステロン / ウシ副腎皮質ミトコンドリア / シトクロム【P_(450)】 |
Research Abstract |
ウシ副腎皮質ミトコンドリアを用いた生合成実験により、11-deoxycorticosterone(DOC)の19位酸化活性が存在し、DOC 19-OH-DOC 19-oxo-DOC 19-oic-DOCへと代謝が進むこと、またこれら各段階の反応にはNADPHと【O_2】が必要とされることを前年度の実験で明らかにした。 今年度は各段階の反応に及ぼす阻害剤の影響について検討し、次のような結果を得た。 1.一酸化炭素により反応が抑制され、その抑制率は一酸化炭素/酸素の比が大きくなるに従い増強された。 2.メチラポン(0.01〜1μM)の存在により、各反応は濃度依存的に強く阻害された。 3.各反応ともシアンに対する感受性はほとんど認められなかった。 以上の結果から、各反応段階にはシトクロム【P_(450)】が関与している可能性が示唆された。
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