1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
60571112
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Research Institution | Saitama Prefectural University. Junior College |
Principal Investigator |
高崎 絹子 埼玉県衛短, その他, 助教授 (50100607)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内田 英子 埼玉県立衛生短期大学, 看護学科, 助手 (20160278)
安田 美弥子 埼玉県立衛生短期大学, 看護学科, 講師 (30158000)
佐々木 明子 埼玉県立衛生短期大学, 専攻科, 助手 (20167430)
野川 とも江 埼玉県立衛生短期大学, 看護学科, 講師 (20104987)
河内 卓 埼玉県所沢保健所, 所長
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Keywords | 呆け老人 / 呆け老人の出現率 / 呆けの原因 / 問題行動 / 介護者 / 介護上の困難 / 精神症状 / 家族関係 |
Research Abstract |
本年度は60年に引き続き、埼玉県所沢市における呆け老人・家族の実態調査の結果をさらに多面的に分析・検討すること、及び地域の援助活動の組織化の要因と方法を研究課題とし、以下の通りの成果と知見を得た。 1.在宅呆け老人・家族への援助活動の要因と方法について 本課題については、保健所の老人精神保健事業、市町村を拠点とした活動家族の会等のボランティア活動など活動主体の異る事例に着目し、現在分析評価の作業を進め、地域における組織的活動の要因と方法を検討している。 2.所沢市在宅呆け老人・家族の実態調査結果の分析 本課題については、「所沢市痴呆性老人実態調査報告書」(61年4月)、「呆け老人の生活背景と性格特性-非呆け老人との比較を通して-」(第45回日本公衆衛生学会10月)、「ぼけ老人の精神症状の発現と関連要因-生活背景と介護状況を中心に-」(第28回日本老年社会科学会10月)、「ぼけ老人介護上の困灘の訴えと関連要因-老人及び介護者の状況を中心に-(同上)、「埼玉県所沢市における在宅呆け老人・家族の実態調査(1)」保健婦雑誌Vol.43No2、62年2月)および、「ぼけ老人の性格特性と社会活動 心の健康、Vol.2No1(62年月予定)に、その研究成果を発表した。 これらの発表の主な内容をあげると、対照群(非呆け老人)との比較において差のみられた項目は、配偶者の有無.家族構成.居住年数.現在の病気(特に脳卆中 動脈硬化)、性格(呆け老人には内閉性.自己顕示性が多い)社会的活動であったことなどである。また異常精神症状の発現状況や家族の介護上の困難の表出状況も含め、呆け老人特有の問題として 従来から経験的に述べられていた内容を、今回統計的に検証する結果が得られた。 今後は、さらに分析を進め、援助活動の評価も加え、地域保健活動の方向を示す研究成果を得たいと考える。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 高崎絹子: 保健婦雑誌. 43(2). 42-49 (1987)
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[Publications] 高崎絹子: 保健婦雑誌. 43(4). (1987)
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[Publications] 高崎絹子: 保健婦雑誌. 43(5). (1987)
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[Publications] 安田美弥子: 心の健康. 2(1). (1987)
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[Publications] 島内節 編集: "在宅ケア(第3章 ぼけ老人の在宅ケア)" 文光堂, 288(149-181) (6109)