1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
60580118
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Research Institution | National Institute of Special Needs Education |
Principal Investigator |
斎藤 美麿 特殊研, その他, 研究員 (10099939)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
勝呂 宏 横浜市立小児アレルギーセンター, 医師
永峯 博 国立特殊教育総合研究所, 病弱教育研究部, 研究部長 (70000263)
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Keywords | サーモグラィー / 身体表面温度 / 病弱 |
Research Abstract |
病弱児の身体の健康評価の外的基準として身体表面温度をサーモグラフィーによって測定している。身体の表面温度は季節によって大きな変化があり、各季節ごとに基準値を作成しなければならないことが明らかにされた。 また、個人の成長の要素も考慮して検討を加えねばならないことも次第に分かってきた。 このため、横浜市立中村小学校の児童を対象に、継続的に身体表面温度の測定を実施している。その測定結果の分析のためにコンピューターに入力して、分析を続けている。 計測部位の決定は昨年の研究成果によって23の計測部位から額、左右眼部中央、左右肩、左右手首、左右脛部中央の9の計測部位に紋られている。計測の集計にかんしてはパーソナルコンピュータの利用を中心として、新しいプログラムの開発、各種媒体の変換方式、各種言語の変換等を検討し、資料の有効な活用に取り組んでいる。 今年度は、季節として、冬季、夏季の小学校1年生から6年生迄の男女別の基準値の作成を行い、障害児の計測に取り掛かっている。 障害児の身体表面温度の計測において、もっとも困難な問題点は3秒間の静止をいかに保たせるかに有り、今後どのように計測するのかの技法の開発が問題となる。また、基準値とした児童の姿勢と障害児の姿勢のあいだには大きな差異があり、そのまま等価の比較は問題があることも示唆される結果を得ている。しかし、障害児はその姿勢でしか、身体を保持し得ないでいる状態での計測を現実をうけとめ、評価する方式を確立せねばならない。
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Research Products
(2 results)