1985 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
60810006
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Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
井上 光洋 東京学芸大学, 教, 助教授 (60016491)
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Keywords | 教師教育 / 教育実習 / マイクロティーチング / 授業シミュレーション / 教授スキル |
Research Abstract |
1.研究の目的;マイクロティーチングの方法論を拡大・適用したシミュレーション的方法により、実際の授業に相似な場面設定と模擬的な装置におきかえて、授業シミュレーション・システムを開発する。 (1) 授業をひとつのシステムとして見たて、授業の構造を解明する。 (2) 授業システムの教授者の側面としての意志決定の構造を解明する。 (3) 授業における教師の実践的能力としての教授スキルを教育・訓練するプログラムを開発する。 2.本年度の研究実績;小研究会および合同研究会を開催しつぎの研究を実施した。 (1) 授業シミュレーション・システムの集団用システムを設計し、入出力デバイス、制御用インターフェイス等を開発した。 (2) 授業シミュレーションの言語のソフトウェア体系の基本設計をおこなった。 (3) ハードウェアとソフトウェアの設計にもとづき、教授スキルの指導プログラムのコースウェア、【◯!ア】授業の構造の解明と理解、【◯!イ】教授者の意志決定の構造、【◯!ウ】基本的な教授スキル(発問、強化、情報提示、説明、学習の構えづくり、まとめ、診断・処方、スキルの組み合せ)などの各教科に共通する内容と、具体的な教授場面を収集した授業ビデオテープをもとに約200場面のビデオテープを作成した。 (4) 授業のマニュアルとしての教授スキル・ハンドブック(約150ページ)を開発した。 (5) 前述の開発・試行にふまえ、とくにソフトウェア体系の技術的問題、コースウェアの設計・開発と実験・試行のデータから、次年度の研究計画を立案している。
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