1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
60840019
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
堀 浩 北海道大学, 理学部, 教授 (40000814)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 正人 北海道大学, 理学部, 助手 (30091440)
高木 信夫 北海道大学, 遺伝子実験施設, 助教授 (20001852)
岩渕 雅樹 北海道大学, 理学部, 助教授 (30000839)
三浦 一伸 北海道大学, 薬学部, 助手 (70001980)
大塚 栄子 北海道大学, 薬学部, 教授 (80028836)
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Keywords | 核酸検出法 / アビジン・ビオチン法 / 遺伝子 |
Research Abstract |
前年度までの研究成果から、ビオチン化したプローブDNAを標的DNAとハイブリダイズした後、ストレプトアビジン-アルカリ性フォスファターゼ複合体と反応させ、更にフォスファターゼ活性をBCIPを基質とし、NBTを発色剤として検出する方法が既存の方法の中最も感度が高い優れた方法であることが判明した。これによりゲノムDNA0.5μgのサザンブロットにおいてユニーク配列を検出することが出来る。また、ゲノムDNAの抽出法およびサザンブロット法に改良を加えることにより、ショウジョウバエではわずか5匹の個体でのユニーク配列の検出が可能となりアイソトープ利用設備のない研究室にとっては極めて利用価値の高い方法が確立された。 しかしながら、この方法は未だアイソトープを利用する方法に比べて感度が低く更に高感度の新しい方法を開発する必要がある。そのためにフォスファターゼ活性の検出過程に蛍光物質を導入すべく、蛍光基質の合成、非蛍光基質への蛍光の賦与の二つの試みがなされた。 蛍光基質としてはウンベリフェロンの誘導体3種(3位に塩素,ベンゼン環,ベンゾチアゾールを導入したもの)、および2ヒドロキシ-2',5'-ジメンキシ-3-ジベンゾフランカルボキシルアニリド燐酸を合成して試用してみたが、いずれも満足すべき結果はえられなかった。現在更に別の物質の合成を試みているところである。 これとは別にナフトールAS-MX燐酸を基質として酵素反応を行わせた後、ナフトールにジアゾ化物質を結合させ、更に、これにアミノ基を導入しそのアミノ基をO-フタルアルデヒドにより検出する方法なども試みたがこれも満足すべき結果ではなかった。更に別の方法を検討中である。昭和62年度には講習会を開催する予定である。
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Research Products
(1 results)