1985 Fiscal Year Annual Research Report
極薄センダストリボンの生成とその高周波磁気デバイスへの応用
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60850002
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
荒井 賢一 東北大学, 電通研, 助教授 (40006268)
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Keywords | センダスト / センダストリボン / 磁気デバイス |
Research Abstract |
本研究は、厚さが約20μmの極薄センダストリボンの作製条件を明らかにし、優れた軟磁気特性・機械的特性を出現させる機構の解明を計るとともに、高周波用磁気デバイスへの応用を検討することを目的とするものであり、昭和60年度の研究計画の概要は以下の通りであった。 (1) 厚さ20μm程度の極薄センダストリボンの量産可能な作製条件を明確化する。すなわち、極薄センダストリボン作製のための冷却体線、速度、冷却体材質、溶湯温度、ノズル形状、吹き出し圧等の諸条件を明らかにする。 (2) 極薄センダストリボンは、生成時にすでに他に類を見ない柱状結晶粒構造を有しており、この粒組織の実現が磁気的・機械的特性の結晶粒構造を有しており、この粒組織の実現が磁気的・機械的特性の驚異的向上の一因となっていると考えられるので、粒径・粒組織と磁気特性および機械特性との関係を検討する。 上記研究計画に対し研究は順調に進んでおり、とくに計画(1)に関しては極薄センダストリボンの作製条件がほぼ明らかになったと言える。すなわち冷却体線速度として37m/s、冷却体材質として鉄またはステンレス、溶湯温度として1600℃が長尺リボン作製には最適な条件であることが明かとなった。またノズル先端部のリボンの表面粗さに及ぼす効果としては、次の点が明かとなった。ノズルより噴出された溶湯は、ノズル先端部と回転ディスクとの間の空間に一時的に溜まり、冷却体ディスクにより冷却され、固化した部分がリボンとしてここから引き出される。この時ノズル先端部はリボンの自由表面を直接こすり、リボン成形を助けていることが明らかとなった。このことからリボンの自由表面粗さはノズル先端部の表面粗さにより決定されることになり、ノズル先端部の仕上げ精度は表面の平滑なリボンを作製する上では、きわめて重要であると言える。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] High Purity Mater.in Sci.and Tech.Prceeding 【III】. (1985)
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[Publications] 電気学会論文誌A. 105-5. (1985)
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[Publications] IEEE.Trans.Magn.MAG-21-5. (1985)