1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
60850040
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
和栗 雄太郎 九大, 工学部, 教授 (80037704)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高崎 講二 九州大学, 工学部, 助教授 (30154769)
村瀬 英一 九州大学, 工学部, 助教授 (60150504)
城戸 裕之 九州大学, 工学部, 教授 (50037959)
小野 信輔 九州大学, 工学部, 教授 (80037738)
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Keywords | 圧縮点火機関 / 燃料噴霧 / 単圧縮試験機 / 燃料噴射系統 / 噴霧燃焼 / 高圧噴射 |
Research Abstract |
1 単圧縮試験機の性能試験 60年度に試作した単圧縮試験機の性能試験を実施した。すなわち新形式の電磁弁コントローラを有する差圧プランジア形高圧燃料噴射系統について燃料噴射特性の単独試験、試験装置本体の圧縮時の燃焼室内の温度、圧力、ポリトロープ指数の測定試験を行った結果、試作した単圧縮試験機は、所定の性能を十分発揮できることが確認された。 2 燃料噴霧の運動特性試験 上記の単圧縮試験機を用いて燃料噴霧の運動特性、蒸発特性、点火特性に及ぼす噴射条件、雰囲気条件の影響について燃焼圧力、受熱率の解析並びに光学観測により検討した。その場合、燃焼室圧力はデジタルオシロスコープにより圧力変換器からのアナログ信号をデジタル信号として一度メモリした後、直接パーソナルコンピュータのメモリに入れる方式を導入した。 1)噴霧の点火特性として噴口径が大きい場合(0.3ミリ)は噴口径が小さい場合(0.2ミリ)に比較して点火おくれが長くなるが、シリンダ内スワールの影響を顕著に受け、スワールが無い場合に比較して点火おくれが短縮されることが分った。そしてこのことは、スワールによる壁面衝突回避効果によることが確められた。また2)火炎発生を基準にした点火おくれと圧力の急激な上昇を基準にした点火おくれには差が認められ後者の方が長いが、その差は燃焼室内の雰囲気条件(温度、圧力)及び噴射条件に支配されることが明らかとなった。3)点火後の急激な燃焼期間における発熱率係数は、殆んど噴射圧力に支配されず、主として雰囲気の温度、圧力、スワールに支配され、噴口径が大きくなると若干小さくなることが認められ、噴射圧力が20MPa以上になると、軽質燃料では噴霧の微粒化、蒸発特性に大きな影響を及ぼさないことが確認された。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Yutaro WAKURI: Proceedings of International Symposium on Diagnostics and Modeling of Combustion in Reciprocating Engines. 363-372 (1985)
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[Publications] Yutaro WAKURI: Memoirs of the Faculty of Engineering Kyushu University. 273-290 (1985)
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[Publications] 和栗雄太郎: 日本機械学会講演論文集. 868-2. 40-42 (1986)
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[Publications] 和栗雄太郎: 九大工学集報. 59-5. 701-707 (1986)
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[Publications] 楊延相: 第6回内燃機関合同シンポジウム講演論文集. 17-22 (1987)
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[Publications] 和栗雄太郎: 日本機械学会論文集.