1985 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
60850043
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Research Institution | Kushiro National College of Technology |
Principal Investigator |
坂爪 伸二 釧路工業高専, その他, 教授 (00041997)
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Keywords | 断熱材内水分蓄積 / 断熱性能試験装置 / 水分蓄積挙動 / 熱伝導率 |
Research Abstract |
研究目的に従い断熱性能試験装置の製作を行い、水分蓄積時の測定精度について検討し、改良を加えて±5%以内の誤差と測定方法を確立した。 試験装置製作上考慮した点を列記すれば、次のとうりである。 1.測定時の精度を高めるために測定部分の表面温度差を小さく、2重断熱構造型の熱量箱とした。また温度のバラツキが気流の流れに影響を受けるために、中央部に仕切板を設けた。 2.試料取付け部分の寸法がH900mm×W600mmで厚さ300mmまで測定が可能とし、測定試料の交換と再現性の点から支持枠にネットを取付け、これによって表面温度測定用熱電対が一定圧着力になるようにした。 3.測定室内の湿度調節の精度を高めるために、通風型電子湿度計を使用し、気流速度を試験条件に対応させて1〜2m/secに可変させた。 4.長時間にわたって連続的に測定できるように、温度制御器、湿度器など自動化し、各測定値をデータレコーダに接続処理した。 5.多孔質断熱材料の乾燥時における熱伝導率を、測定条件を変化させて測定値に及ぼす影響と測定精度を比較検討し、試験装置の精度を確定した。 6.本試験装置によって、繊維質断熱材(グラスウール)の水分蓄積時の断熱性能の変化を測定し、水分蓄積による影響を明らかにした。 以上のごとく、当初の研究計画通り達成することができ、研究成果の一部を「日本機械学会北海道支部講演会」および「日本熱物性シンポジューム」に発表することができた。
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Research Products
(2 results)