1986 Fiscal Year Annual Research Report
設計者の意図に追随する機械設計用対話処理機構の試作
Project/Area Number |
60850046
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
林 国一 東京工大, 国立大学(その他), 教授 (00016297)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中川 茂 (株)コスモ, エイティ営業開発部, 課長
伊藤 公俊 東京工業大学, 総合理工学研究科, 助手 (90111674)
横山 正明 東京工業大学, 総合理工学研究科, 助教授 (90016593)
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Keywords | 計算機括用設計(CAD) / マンマシンインターフェイス / 認知科学 / 対話処理 / 形状モデル |
Research Abstract |
現在αCADシステムにおいて最も問題となっているマンマシンインターフェイスの不都合を改善することを目的とし、以下に示すような順序で前年度に引続き研究を行ってきた。基本的な方針として、人間が一般的に持つ直観的な対象理解のメカニズムを可能な限り計算機システム側に取込もうとするものである。 1.専門家の認識則の定式化 前年度中に明らかにすることができなかった問題であって、機械設計が対象としている製品分野の行類を行い、それぞれの分野における定型的作業について専門家の認識則を抽出する計画を立てていた。しかし、製品分野によって分離を行うことは一般性および永続性に乏しいことが明らかとなり、設計者の心的モデルの解明を行った。この結果、形状の内厚を考慮対象とするかどうか、軸方向という概念が設計対象に存在するかどうかなどによって五種類の分離が可能となり、それぞれの分離において機能特徴(Feature)を分離して認識していることが明らかとなった。 2.マンマシン・インターフェイス・ソフトウェアとしての完成 上記の専門家知識を組み込んだ実際の設計作業に適用可能なソフトウェアを開発することを目的としており、かなり大規模なシステムへの組込みを計画していたが現在のところ比較的小型の非板金形状を対象とするシステムが完成している。 3.マンマシン・インターフェイス・ソフトウェアとしての評価 上記のシステムを実際の設計者に試用してもらうことを計画しているが、2.の問題がやや遅延したこと、設計者の抵抗感から計画通り進行できていない面がある。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] M.Ito;M.Kono;K.Hayashi: Proceeding of IFIP WG5.2 Working Conference. (1985)
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[Publications] M.Ito;M.Kono;K.Hayashi;E.Warman;H.Yoshikawa eds.: "Design Theory for CAD" North Holland, 600 (1987)