1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
60850067
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Research Institution | TOHOKU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
西田 茂穂 東北大, 電気通信研究所, 教授 (70006211)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本郷 晃史 日立電線(株), 電線研究所, 研究員
塩田 恒夫 日立電線(株), 電線研究所, 主任研究員
宮城 光信 東北大学, 電気通信研究所, 助教授 (90006263)
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Keywords | 赤外波伝送 / 電力伝送 / 誘電体内装導波路 / 中空導波路 / 炭酸ガスレーザ / ゲルマニウム / 電力容量 |
Research Abstract |
大出力の炭酸ガスレーザー光(波長10.6μm)を伝送することを目的とし、中空導波路および誘電体内装金属中空導波路の試作したが、次のような事が明らかになった。 1.高周波スパッタリング法による誘電体内装導波路の製作高周波スパッタリングを用いて誘電体(ゲルマニウム)の形成し、その後に金属めっきを行ない、母材となっているパイプをエッチング除去し内装導波路を製作する場合、低損失化を妨げる大きな原因は、電気めっきによって発生する応力であることが分った。めっき応力について種々検討した結果、高応力めっき洛が低応力めっきよりも導波路の低損失化にとって有益である事が判明した。 2.ゲルマニウムめっきによる内装導波路の製作プロピレングリコール中の7vol.%四塩化ゲルマニウム溶液を洛とし,アノードに白金線を用いることで、やや内径の大きな金属パイプ内にゲルマニウムを内装する技術を確立し、長さ1m、内径4mmのゲルマニウム内装導波路を得た。伝送特性を測定したところ、通常の金属パイプ,ガラスパイプ等に比較してはるかに良い特性をもつ事が分った。また、出力の大きなレーザ光(40W)を導波路に入射させ、導波路の長さ方向について温度分布を測定したが、内装導波路の場合には温度上昇も少ない事が確認された。 3.中空導波路の電力容量大きな光電力を中空導波路で伝送する場合、その容量は導波路に於ける温度上昇で制限される。温度上昇に関する従来の理論の見直しを行ない、実験事実を説明できるような理論の構築を行なった。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] M.Miyagi: J.Appl.Phys.60. 454-456 (1986)
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[Publications] 宮城: 電子通信学会論文誌. J69-C. 1159-1165 (1986)
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[Publications] A.Hongo: IEEE J.Quantum Electron.QE-22. 1604-1608 (1986)
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[Publications] M.Miyagi: Opt.Commun.(1987)
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[Publications] M.Miyagi: J.Opt.Soc.Am.A. (1987)
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[Publications] M.Miyagi: Appl.Opt.(1987)