1985 Fiscal Year Annual Research Report
損傷コンクリート構造物の補修・補強へのポリマーの有効利用に関する研究
Project/Area Number |
60850094
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
岡田 清 京都大学, 工, 教授 (00025777)
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Keywords | 損傷コンクリート / 補修 / 補強 / ポリマー |
Research Abstract |
コンクリート構造は従来半永久的な耐用期間を持つとされてきたが、近年、設計・施工・材料・荷重・環境など種々要因によって発生する早期劣化現象が各地で報告されている。特に現在種々の報道機関てよってとり上げられているアルカリ反応性骨材による損傷は、わが国においてはその可能性が皆無に近いとされていただけに、その補修・補強について体系的な研究がなされた例はない。補修・補強効果の検討にあたっては、損傷を受けた構造物に対する種々のレベルでの補修・補強がアルカリ骨材反応そのものを抑制する効果はもちろん、その静的および動的な耐荷特性の検討を行なう必要がある。 本研究では、近年種々の性能が開発されつつあるポリマー材料を利用し、その特徴を考慮した上で、ひびわれ注入、コンクリート含浸、コンクリート表面ライニング等の手法を用い、アルカリ骨材反応により劣化したコンクリート部材を補修・補強することによって、これらの方法が反応膨張を抑止する効果を検討するとともに、著しく損傷を受けた部材の静的・動的な耐荷性状を健全部材と比較検討しその効果の定量化を試みるものである。 まず、種々荷重レベルでの高サイクルの曲げ繰返し荷重を与えた鉄筋コンクリートはり部材にエポキシ樹脂によるパッチングおよびひびわれ注入を行い、その曲げ耐荷性状について検討した。次にコンクリート表面樹脂ライニングの主としてひびわれ追従性に注目し、曲げ、せん断および両引試験によってライニング仕様およびひびわれの型がひびわれ追従性に与える影響についての検討を行った。また、不飽和ポリエステルレジンコンクリートの補修・補強用材料としての要求特性の定量化を試みた。さらに、アルカリ骨材反応を生じているコンクリート供試体に対して、コンクリート表面ライニングおよび含浸を種々材料によって行ない、これらの効果を検討した。
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Research Products
(1 results)