1985 Fiscal Year Annual Research Report
ミクストモード通信における連続階調画像符号化方式の開発
Project/Area Number |
60850171
|
Research Institution | Kogakuin University |
Principal Investigator |
南 敏 工学院大学, 工, 教授 (80146729)
|
Keywords | ミクストモード / 可変ブロックサイズ符号化 / 予測ベクトル量子化 / 階調画像 / コードワード / 部分サンプリング / 平面近似 |
Research Abstract |
ミクストモード通信における連続階調画像符号化方式の開発に関し昭和60年度、当研究機関ではブロック統合処理に基づく可変ブロックサイズ符号化および、予測ベクトル量子化および平面近似を用いた符号化方式について検討した。 1.ブロック統合処理に基づく可変ブロックサイズ符号化 本方式の基本的考えは対象画像を、(1)濃度変化の比較的緩やかな平坦部と、(2)濃度の起伏が激しいエッジ部に分け、それぞれの領域に応じて符号化方式を適応的に切り換える事により、良好な画品質を保ちながら高い圧縮比を期待することにある。平坦部に対してはブロック符号化、エッジ部においては部分サンプリングと補間法を適用している。又、平坦部においてはブロック属性(ブロック内の濃度変化の状態)の類似している複数のブロックを統合することによりさらに大幅な符号数の削減が期待できるため、この点についても検討した。2種類の画像に対する実験の結果、ビット率が0.43〜0.66bits/pelとなり、従来方式と比べて、約34%の符号数が削減でき本方式が有効であるとの見通しを得たので、現在、この方式に基づいた装置の試作を行っている。 2.予測ベクトル量子化および平面近似を用いた符号化方式 本方式の基本的考えは、入力ベクトルの平均濃度値を直流分情報として、また平均濃度値からの濃度差を交流分情報として取り出し、直流分情報に対しては予測符号化、交流分情報に対してはベクトル量子化を適用することによって高い圧縮比を期待することにある。さらにベクトル量子化においては、コードワードの条件付確率を基に後続の量子化ベクトルを予測し検索時間の短縮ならびに符号化効率のより一層の向上をはかっている。
|