1985 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
60860028
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
相原 良安 筑波大学, 農工, 教授 (30009310)
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Keywords | 農産粉塵 / 集塵装置 / 気泡 / 試作 |
Research Abstract |
1.集塵装置の現況調査 特に、穀類の共乾施設40個所を選び、集塵装置の現況を調査するとともに、集塵装置に関する資料について調査した。その結果、農産粉塵を対象にした集塵装置は、大別して7種あるが、それら装置の粉塵捕集効率は60〜99%、設備費は処理風量1【m^3】/sec当り、1,100〜43,000円であり、極めてバラつきがある。しかも捕集効率の高いものは設備費も高い傾向があり、捕集効率と設備費との両面からみて適切な装置はないのが現状であることを確認した。 2.粉塵の基礎的諸性質の分折 特に、共乾施設における籾粉塵について分折した。その結果、籾粉塵の相当粒径は10〜840μmの範囲であり、平均相当粒径は40〜50μm,平均密度は1.55〜1.65g/【cm^3】,比表面積は約6,000【cm^2】/【cm^3】であることが明らかになった。この他、成分組成(灰分,揮発分,固定炭素)、諸種の粒度特性値、籾乾燥過程における籾粉塵の発生量(籾1torr当り約1.6kg)とその粒径構成比などを明らかにした。 3.試験装置の設計 気泡及び泡沫による集塵装置を開発するための試験装置について検討を重ね、設計図を完成した。この試験装置は、本研究の目途とする気泡集塵装置の本体の他に、性能試験に必要な粉塵供給装置や風量測定用ダクト等を組合せたものである。完成した設計図に基づき、メーカーに特別注文して製作させた試験装置を購入した。 4.試験装置による性能試験 穀類共乾施設で発生した籾粉塵を集め、これを供試して性能試験を行った。現段階では試行的性能試験にとどまり、試験結果を公表する段階には至らなかったが、気泡及び泡沫による集塵装置の開発に明るい見通しが得られた。次年度引続き性能試験を行う予定である。
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