1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
61015074
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
仁保 喜之 九大, 医学部, 教授 (60091287)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大原 紀彦 九州大学, 医学部, 医員
大塚 輝久 九州大学, 医学部, 助手 (20185317)
中野 修治 九州大学, 医学部, 助手 (40164248)
渋谷 恒文 九州大学, 医学部, 助手 (70133171)
岡村 精一 九州大学, 医学部, 講師 (20136435)
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Keywords | 白血病芽球増殖因子 / 薬剤感受性試験 / 大量細胞培養 / G-CSF / GM-CSF / 陰イオン交換クロマトグラフィー / 白血病幹細胞 / モノクローナル抗体 |
Research Abstract |
1.ヒト急性骨髄性白血病芽球コロニーの形成およびそれを用いた白血病細胞の薬剤感受性試験;多数例の急性骨髄性白血病患者から白血病芽球を採取し,ヒト膀胱癌細胞株HTB9細胞培養上清を白血病芽球増殖因子源として加えメチルセルロース添加アルファ培地中で培養すると、強く白血病芽球を増殖させてコロニーを形成した。即ち、白血病幹細胞の定量が可能となった。この系で臨床例の薬剤感受性試験を行った。治療経過に沿って感受性が変化することが認められた。さらに治療に反応した群は不応群に比べ薬剤添加後のコロニー残存数が有意に少ないことを証明した。 2.ヒト急性骨髄性白血病細胞増殖因子の分離;HTB9細胞を毛細管循環式培養法とマイクロキャリアーを用いる浮遊培養法で大量培養した。大量培養で得られた120Lの培養上清を限外濾過濃縮し、各種のカラムクロマトグラフィーで分離した。陰イオン交換クロマトでは白血病細胞増殖因子は低塩濃度で溶出されるA成分と高塩濃度で溶出されるB成分とに分離され、それらを更に逆相高速クロマトで精製し、A成分はG-CSFを含みその活性を1億単位/mg蛋白以上に純化した。B成分はGM-CSFを含み、両者には相加効果や相乗効果があることを証明した。またGM-CSFCDNAをプローベとしてノーザンブロッテングによりHTB9における大量のGM-CSF発現を証明した。更に一部の症例の白血病芽球自身もGM-CSF遺伝子を発現していることを証明した。 3.抗ヒト急性骨髄性白血病増殖因子抗体の作製;A成分とB成分を家兎とマウスに免疫し抗血清を得た。A成分に対する抗体はG-CSF活性を完全に抑制した。さらに純粋なG-CSFに対する抗体もウエスタンブロッティングで証明した。現在多数のモノクローナル抗体産生クローンを採取して、特異的に働くものを選別中である。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 岡村精一,渋谷恒文,仁保喜之: 臨床血液. 27. 1204-1211 (1986)
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[Publications] Koga T.;Nakano S;Nakayama M;Kounoue E;Nagafuchi S;Niho Y;Yamada H: Cancer Research. 46. 4431-4437 (1986)
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[Publications] Otsuka T;Okamura S;Niho Y: Acta Haematologica Japonica. 49. 1792-1799 (1986)
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[Publications] Kikuchi M;Takeshita M;Tashiro K;Mitsui T;Eimoto T;Okamura S: Virchows Archiv(Pathol Anat). 409. 299-311 (1986)
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[Publications] Nakayama M;Nakano S;Koga T;Iwakiri R;Niho Y: Cancer Research. (1987)
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[Publications] Niho Y;Asano Y;Shibuya T;Okamura S: Japanese Journal of Cancer Research (GANN). (1987)
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[Publications] 岡村精一,仁保喜之,大塚輝久,高久史麿,青木延雄,長尾大 編: "白血病と造血幹細胞「Annual Review 血液」" 11(93-104) (1987)