1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
61020003
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
近藤 純正 東北大, 理学部, 教授 (30004493)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 洋介 宮城教育大学, 教育学部, 教授 (00004375)
萩野谷 成徳 東北大学, 理学部, 助手 (40150255)
佐藤 威 東北大学, 理学部, 助手 (30142920)
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Keywords | 融雪 / 雪面熱収支 / 雪面のバルク輸送係数 / 局地風 / 地吹雪 / 作物群落の空気力学的特性 / 森林モデル |
Research Abstract |
1.融雪量の実測と熱収支法に基づく予測の比較 年間降水量2500ミリメートルにも達する豪雪地域の岩手県沢内村と湯田町を含む583平方キロメートルを試験地に選び、放射収支量、風速、気温、湿度を実測し熱収支法で融雪量を求めた。これと毎日の融雪量の実測値を比較したところ、両者の傾向はよく合っているが、予測値のほうが15%程度小さいことが分った。更に、流域全域の融雪量の5日間ごとの計算と実測も比較したところ、その傾向はかなり良く一致した。 2.融雪量予測法が全国各地に利用できる方法の開発 融雪条件では積雪面温度を零度と仮定して熱収支式を解く簡易法と、積雪面温度を仮定せず雪層内の融雪と再凍結も同時に解く精密法の2つを開発した。さらに森林のモデル化を行った。宮城県川渡において精密法による融雪量と積雪面温度の予測値と実測値を比較したところ、ほぼ満足できる結果を得た。 3.融雪に関する諸量のパラメータ化 (1)積雪面の運動量、顕熱、水蒸気輸送のバルク係数について実測と理論的考察からパラメータ化した。(2)雪面の赤外放射に対する射出率を実測した。(3)現実地表面の粗度を評価する方法を開発した。(4)森林など植物群落の空気力学的特性量をパラメータ化した。(5)地吹雪が発生する臨界風速をパラメータ化した。(6)山間部の局地風を統計的経験的に表現する方法を開発した。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] J.kondo: BoundaryーLayer Meteorol.34. 415-416 (1986)
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[Publications] J.Kondo: BoundaryーLayer Meteorol.34. 123-135 (1986)
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[Publications] J.Kondo: BoundaryーLayer Meteorol.37. 285-296 (1986)
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[Publications] 近藤純正: 雪氷. 49. (1987)
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[Publications] 近藤純正: 自然災害科学会学術講演会要旨集. 5. 115-116 (1986)
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[Publications] 近藤純正: 日本気象学会1986年秋季大会講演予稿集. 50. 38 (1986)