1986 Fiscal Year Annual Research Report
環境概念構造解明のための連想法による調査とデータ解析
Project/Area Number |
61030083
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Research Institution | National Institute for Environmental Studies |
Principal Investigator |
大井 紘 公害研, その他, 研究員 (10023227)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
勝矢 淳雄 京都産業大学, 教養部, 教授 (00065848)
須賀 伸介 国立公害研究所, 環境情報部, 研究員 (00187618)
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Keywords | 環境評価 / 環境概念構造 / 自由連想法 / 制限連想法 / クラスター分析 / 有向グラフ / 地域住民 / 近傍法 / 情報検索 / 生活環境 |
Research Abstract |
61年度は最終年度であるのでアンケート調査を実施完了するとともに、調査結果についてのデータ解析を完了し、その結果の検討を重点的に進めた。また、調査結果のデータの整備を進め、これのデータベース化を行った。更に、研究報告集B295-R40-7を発行した。主な成果は、以下の通りである。 61年度は、茨城県大子町、東京都世田谷区深沢及び等々力において、自由連想調査を行った。大子町は都市から離れ地理的にも他の地域から隔てられた山間地として、世田谷はこれと対照するために、大都市の中にあって住宅地としても或る程度高い評価を得ている地域として選んだ。刺激語としては、従来の「住みよさ」,「住みやすさ」の組に加えて,「交通」、「近所づきあい」,「みどり」の語も用いた。その結果大子では、「住みよさ」、「住みやすさ」という刺激語に対しては、従来調査をしたどの地区でも見られ、世田谷でも認められた、利便性と快適性についての連想語クラスターで多くの回答者から頻度高く連想されるもの(主クラスターと呼ぶ)が存在しなくはり、交通にかかわる利便性や人間関係に係わるクラスターが主要な関心事になっている。「交通」という刺激語については、大子と世田谷では連想される交通機関の多様性に差が著しい。山間地大子で事故や安全に関する語の連想頻度が高いことも注目を要する。「近所づきあい」からの連想では、主クラスターが認められない2元クラスタリング図が得られた。また、近所づきあいの否定的な面を表す語の連想頻度は大子では低い。「みどり」を刺激語としたとき、大子では、木の種類の名前を上位の頻度順位で連想する。更に、大子と世田谷の回答データについて、近傍法による解析を行った。 また、本年と従来の調査データについてデータベース化を進めるとともに、属性等について解析を進めた。その結果、都市の住宅地区と農村との地域特性を反映した意識差が明らかになった。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Miyamoto,S.;K.Oi;O.Abe;A.Katsuya;K.Nakayama: ISE-TR-85-52,Institute of Information Sciences and Electronics,University of Tsukuba. 1-24 (1985)
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[Publications] Oi,K.;S.Miyamoto;O.Abe;A.Katsuya;K.Nakayama: Ecological Modelling. 32. 29-41 (1986)
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[Publications] Miyamoto,S.;K.Oi;O.Abe;A.Katsuya;K.Nakayama: IEEE Transactions on Systems,Man,and Cybernetics. SMC-16. 53-61 (1986)
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[Publications] 大井紘,宮本定明,阿部治,勝矢淳雄: 国立公害研究所研究報告. 88. 225-240 (1986)
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[Publications] 宮本定明,大井紘,阿部治,勝矢淳雄: 国立公害研究所研究報告. 88. 241-252 (1986)
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[Publications] Miyamoto,S.;K,Oi;O.Abe;A.Katsuya;K.Nakayama: Proceedings of the 4th IFAC Symposium on Large Scale Systems:Theory and Applications,Pergamon Press.