1986 Fiscal Year Annual Research Report
コメ等の中の微量金属元素量の地域差と推定一日摂取量についての研究
Project/Area Number |
61035013
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
鈴木 庄亮 群馬大学, 医学部, 教授 (40010011)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青木 繁伸 群馬大学, 医学部, 講師 (90134527)
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Keywords | 重金属元素 / 銅 / 亜鉛 / カドミウム / ベースラインデータ / コメ / 1日摂取量 |
Research Abstract |
本研究は、日本および他のアジア諸国のコメの中の金属元素定量と、その結果から1人1日の金属元素摂取量の推定を行うのが目的である。 そのために、これらの地域からのコメのサンプリングと定量分析を行うことが基本作業である。まず、日本の関東と福島・新潟の1都7県を車でまわり実った稲穂とその水田土壌をおよそ100対採取した。次に、日本国内の大きな米産県と日本海に面する県など合計26道県に玄米の分析用試料の送付を依頼しうち14道県(3月9日現在)より合計185の玄米又はもみ米の試料の提供をうけた。日本以外のアジア諸国では、インドネシアより40試料、韓国より23試料の玄米を得ることができた。これらのすべての試料は、脱穀、乾燥、水分量算定、湿式灰化、および原子吸収分光分析された。この原子吸光分析に、本研究課題での補助金によるオートサンプラー(日立180-0123)が使用された。すなわち、多数のサンプルを正確にチャージするのに偉力を発揮した。上記以外のアジア諸国、すなわち、中国、台湾、タイ、インド、バングラデシュの研究者個人にコメの分析用試料の送付を依頼し、現在一部の国の同意が得られ、試料収集中である。玄米試料中の金属元素は銅、亜鉛、カドミウムの三元素をとりあえず判定の対象とした。測定結果はすべての試料の分析後にとりまとめて公表する予定である。 金属元素の分析に当って、米標準局NBSの米粉と植物葉標品各4試料および同一コメ試料10個の上記方法による分析を行ない、測定精度を検討した。その結果、前者の場合、Zn、CuおよびCd各平均105.7、103.6および95.7%という満足すべき一致率をみた。後者の場合、くり返し精度の指標である変動係数でそれぞれ12.0、14.3および18.7%であった。また1日金属元素摂取量のコメの寄与率の例として、ジャワ島での調査結果をZn、Cu、およびCdについてまとめ寄与率を算出した。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Shosuke Suzuki,et al: "Estimation of cadmium content in foods sampled in java Island of the daily intake ofcadmium.In:Proceedings of Kitakyushu Symposium on Metal Toxicology in 1986" Ellis Horwood Ltd., 250 (1987)
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[Publications] Hiroshi Koyama,et al.: "Content of zinc in foods Produced in java Island and the estination of daily zinc intake,A baseline stuby.In: Proceedings of Kitakyushu Symposium on Metal Toxicology in 1986" Ellis Horwood., 250 (1987)
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[Publications] Ida Farida Rivai,et al: "Content of copper in foods in java Island and the estimation of daiis copper intake,A daseline atudy.In:Proceedingsof kitakyushu Synmposium on Metal Toxicology in 1986" Ellis Horwood Lt,250 (1987)