1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
61040015
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
矢野 俊正 東大, 農学部, 教授 (00011867)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
細川 明 宇都宮大学, 農学部, 教授 (00011784)
松野 隆一 京都大学, 農学部, 教授 (30032931)
石橋 憲一 帯広畜産大学, 畜産学部, 助教授 (60003117)
森嶋 博 東京大学, 農学部, 教授 (90011832)
山下 律也 京都大学, 農学部, 教授 (30026463)
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Keywords | 生物資源加工 / 省エネルギ- / 大豆蛋白 / 穀物乾燥 / 吸収冷凍機 / 冷凍食品 / 凍結濃縮 / 搾油精製 |
Research Abstract |
(1)生物資源の分離・加工における省エネルギ-;エネルギ-多消費型である大豆蛋白分離・加工プロセスの主要四工程(蛋白抽出・変性,凍結・熟成,乾燥,廃水処理)について省エネルギ-のための工程改良を試みた結果、熱エネルギ-の16%、電気エネルギ-の70%の節減可能性を見出した。 (2)穀物乾燥における品質と省エネルギ-;内観品質(食味等)の向上に焦点をおいた省エネルギ-的乾燥法について検討した結果、高水分のものほど低温度で乾燥する必要のあること、乾燥能率維持のため、乾燥進行に伴い昇温する自動制御方式が有効なことが明らかとなった。 (3)食パン焼成における省エネルギ-;ライン総エネルギ-の40〜50%を消費している焼成工程のオ-ブン排熱を吸収冷凍機(6〜10冷凍トン)により冷熱として回収し、ブレットク-ラ-(5.4冷凍トン)に還流する場合の基本システムを設計した。 (4)農産物の熱処理・冷凍貯蔵における立地条件と省エネルギ-;北海道における冷凍食品製造において、湯通し工程の所要エネルギ-を約1/2とできること、外気導入予冷により冷凍機負荷が軽減されること、北海道の立地条件は通年の電力原単位が内地(東京)に比して約40%低いこと等が明らかになった。 (5)液状食品の凍結濃縮における省エネルギ-;氷結晶の成長過程に、伝熱または物質移動律速で成長する場合と、一たん生成した氷晶が凝集融合する場合の、二つの機構があることを明らかにし、またプロセス全体で消費するエネルギ-について最適化を行った。 (6)農産物の搾油精製のエネルギ-分析と省エネルギ-簡易抽油法に関する基礎研究;冷圧法により搾油率50%以上が可能であることを見出し、また実験室規模での精製プロセスを試作して、その消費エネルギ-を測定(9.64MJ/kg-精製油)した結果、65.2%が脱臭工程で消費されており、この省エネルギ-対策が重要であることを明らかにした。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] B.-F.Lin: J.Food Eug.
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[Publications] 山下律也: 農機学会関西支部報. No.60. 122 (1986)
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[Publications] 森嶋博: 農業機械学会誌.
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[Publications] T.Yano: Energy in Agriculture.