1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
61040021
|
Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
吉沢 正 山梨大, 工学部, 教授 (50010781)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
正法地 孝雄 広島大学, 総合科学部, 助教授 (00033910)
大久保 忠旦 東京大学, 附属牧場, 教授 (90115535)
岩城 英夫 筑波大学, 生物科学系, 教授 (60114039)
松中 昭一 神戸大学, 農学部・植防, 教授 (50116258)
奥野 忠一 東京理科大学, 工学部・経営工学科, 教授
|
Keywords | 生物生産システム / 地域エネルギー / エネルギーフロー / バイオマス / 牧畜 / 林業 / 農業エネルギー |
Research Abstract |
「生物生産システムのエネルギー分析」班では、農学の各分野の専門家と応用統計ならびに情報工学の研究者との学際的協力により、(1)稲作・園芸・畜産・林業等において個別の生物生産システムにおけるエネルギー分析の研究に成果をあげるとともに、(2)それらを基礎として生物生産の行なわれている生態系、ならびにそれらを産業にしている地域社会におけるエネルギー収支を需要と供給の両面から的確に計量するための手法を開発することができた。 前者では、稲作,畜産,林業等の各サブシステムのエネルギーフローのモデル構成およびエネルギー収支の実験的・統計的解析が行なわれた。特に、肥料・農薬等の間接的投入エネルギーの評価方法、バイオマス蓄積量の推定法、自然植生の生産力、放牧地・草地におけるエネルギー収支などが明かにされた。 後者では、秋田県大潟村,新潟県味方村,埼玉県川里村,そして、島根県隠岐郡を対象に標本調査による聞き取り調査と既存の統計調査の結果を結合して、それぞれの地域における産業ならびに生活用のエネルギー需給量を把握し、生物生産システムのエネルギーフローモデル構築の資料とした。この結果、地域にえすく分布している自然生態系のローカルエネルギーを、どのような種類のエネルギー源としてどの程度利用可能であるかを明かにすることができた。他方、この研究を通じて、調査単位間の需要量のばらつきの把握、そのばらつきを考慮した調査の方法、外れ値の検出やその処理に関する探索的データを手法等調査・統計作成に関する多くの成果を得て、調査方法論およびデータ解析法の進展にも寄与することができた。
|
Research Products
(7 results)
-
[Publications] 田口東,吉沢正 他: 第4回エネルギーシステム・経済コンファレンス講演論文集. 4. 217-222 (1987)
-
[Publications] 大久保忠旦 他: 第4回エネルギーシステム・経済コンファレンス講演論文集. 4. 213-216 (1987)
-
[Publications] 河本綏雄 他: 第4回エネルギーシステム・経済コンファレンス講演論文集. 4. 223-226 (1987)
-
[Publications] 堀尾尚志,岩城英夫: 第4回エネルギーシステム・経済コンファレンス講演論文集. 4. 37-40 (1987)
-
[Publications] 大久保忠旦: システム農業第3巻1号(国土利用特集号)発行予定. 3. (1987)
-
[Publications] 大久保忠旦,松原和子,松井寛二: シテム農学会第3回春季大会報告要旨集. 49-50 (1986)
-
[Publications] 内嶋善兵衛,清野豁: "九州農業試験場報告" 農業環境技術研究所, 102 (1986)