1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
61040036
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
柴田 俊一 京大, 原子炉実験, 教授 (90027392)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 逸郎 京都大学, 原子炉実験所, 教授 (40027404)
古屋 広高 九州大学, 工学部, 教授 (30112311)
岩田 志郎 京都大学, 原子炉実験所, 教授 (50027398)
鈴木 進 東北大学, 金属材料研究所, 教授 (90005835)
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Keywords | トリウム / トリウム炉 / 核特性 / 炉設計 / トリウム燃料 / ダウンストリームトリウムの生体影響 / トロトラスト |
Research Abstract |
(1)まず、総括班では、班会議を開き各研究の進歩状況、成果等を確認し、とりまとめの方針について検討した。最終年度として、各班とも成果のとりまとめと、今後の研究の進展にむけての方針を検討した。(2)核特性炉設計班ではTh-232,U-233、等の中性子断面績、、,U-233を含む炉心の臨界実験、代表的炉型についての炉特性設計計算、溶融塩炉に関する各種炉工学的研究が行われた。将来トリウム炉の安全性に関する研究に進む方針である。(3)燃料班では(Th,o)【O_2】の焼結体燃料についてJMTRで照射し、格子定数,硬度の変化を測定した。また成分イオンの拡散挙動について研究した。炭化物燃料を製造、蒸気圧測定を行い、ステンレス鋼の成分金属との両立性を調べた。また窒化物燃料の製造に関して研究した。(4)ダウンストリーム班では再処理に関する基礎研究として液体膜によるウランユウロビウム,アメリシウムなどの核種の選択的輸送分離濃縮について研究した。トリウム系溶融塩炉燃料の連続再処理装置に関する基礎研究として溶融フリーベ,液体ビスマス抽出素におけるランタニド,アクチニド金属の抽出速度の測定などを行い、またLicl-(Bi-Li)素についても研究した。(5)トリウムの生物影響班では、トロトラスト投与患者の7年間にわたる追跡調査の結果をまとめ、各種の癌,肝硬変,血液疾患の他に非特異的な寿命短縮をもたらすことを明らかにした。また呼気中のトロンの測定により体内のトリウム負荷量を推進することを試みた。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] K.Ando: J.Ame.Ceram.Soc.69. 111 (1986)
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[Publications] K.Yanagisawa,et al: Ame.Ceram.Soc.Bull.12. 1563 (1985)
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[Publications] T.Mori,et al.: The Radiobiology of Radium and Thorotrast(SPecial Edition by W.G【u!¨】ssner,et al.). 123 (1986)
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[Publications] S.Yamoto,et al.: Nucl.Instr.Meth.A249. 484 (1986)
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[Publications] M.Miyake: J.Less.Common Metals. 121. 615 (1986)