1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
61050041
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
渡辺 健二 阪大, 工学部, 教授 (70107142)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村岡 克紀 九州大学, 大学院・総合理工学研究科, 教授 (80038546)
中井 貞雄 大阪大学, 工学部, 教授 (10029019)
犬竹 正明 筑波大学, プラズマ研究センター, 助教授 (90023738)
本島 修 京都大学, ヘリオトロン核融合研究センター, 助教授 (60109056)
宅間 宏 電気通信大学, 新形レーザー研究センター, 教授 (70012200)
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Keywords | 核融合 / ヘリオトロン / ミラー磁場 / レーザー爆縮 / カーボンコーティング / 中性子計測 / 核融合ペレット / レーザー誘起蛍光 |
Research Abstract |
大学附置3核融合研究センター(ヘリオトロン,ミラー,レザー)のプラズマ生成技術に関する共同研究を推進した。運営の基本として、共同研究の成果を61年度IAEA京都国際会議に反映しうることを主眼とした。 ヘリオトロン関係では、IN SITUカーボニゼーションという壁面制御技術を導入し、鉄不純物の大幅な低減に成功した。また、これにより追加熱時の密度限界値が向上するとともに、長パルス放電への見通しを得た。さらに、レーザー誘起蛍光法による中性水素原子密度を測定し、水素のリサイクル率の推定値(1.4)を得、新たに壁面粒子制御の必要性を実際に示した。これらの研究成果は上述IAEA国際会議の口頭発表論文に発表された。 ミラー関係では、サーマルバリアの生成維持に対する軽元素不純物と中性水素原子の役割評価の重要性を指摘し、それらを実験的に明らかにするための各種計測器の整備を行ない、完了した。 レーザー関係では、爆縮効率を直接的に評価するのに不可欠の高速中性子絶対計測を、実機激光12号で行なった。その結果、従来の中性子モニターは5%の精度で絶対値を与えうることが検証された。また、いくつかの新構造ペレットを製作し、レーレーテーラー不安定性研究に供することができた。 以上の共同研究を遂行するうえで、各々のセンター側の研究進展段階と共同研究者の計画とを調和させることが大切である。このため定例的に会合を開くこととし、全研究分担者が参加する打ち合せ会を合計3回,各センター持ち回りの常置委員会を合計6回行なった。これにより。新しいタイプの共同研究方式が円滑に遂行されたと考えられる。
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Research Products
(10 results)
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[Publications] K.Uo et al.: Proceedings of Eleventh International Conference on.Plasma Physics and Controlled Nuclear Fusion Research. IAEA-CN47/D-I-1. (1986)
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[Publications] 岡野大祐 他: 九州大学総合理工学研究科報告. 8. 221-228 (1987)
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[Publications] D.Okano et al.: Journal of Nuclear Materials. 145&146. 504-507 (1987)
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[Publications] 岡野大祐 他: 核融合研究. 57. (1987)
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[Publications] D.Okano et al.: Plasma Physics and Controlled Fusion.
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[Publications] K.Kondo et al.: Japanese Journal of Applied Physics.
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[Publications] M.Nakazawa et al.: Journal of the Faculty of Engineering,the University of Tokyo,Series B. 39. (1987)
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[Publications] 井口哲夫他: 日本原子力学会発表論文予稿集. (1987)
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[Publications] 鶴田隆雄: 近畿大学原子力研究所年報. 23. 21-25 (1986)
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[Publications] 鶴田隆雄 他: "外部被ばくモニタリング" 日本アイソトープ協会, 185 (1986)