1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
61106006
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
山本 尚三 徳島大, 医学部, 教授 (50025607)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 亮 名古屋市立大学, 医学部, 教授 (90094383)
室田 誠逸 東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (50072989)
水上 茂樹 九州大学, 医学部, 教授 (90037325)
松田 佳子 徳島大学, 医学部, 助教授 (40035449)
林 恭三 岐阜薬科大学, 教授 (00029935)
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Keywords | プロセシング / 細胞膜 / 受容体 / 膜酵素 / 活性酸素 / プロスタグランジン / イノシトールポリ燐酸 / 燐酸化 |
Research Abstract |
細胞膜を構築する成分や因子の構造を調べ、その生合成課程でのプロセシング機構を明らかにし、さらにそれに伴って発現する膜機能を研究することが、本研究計画の目的である。 (1)細胞膜構造の研究:田中は神経細胞のシナプスにおける膜燐酸化、中尾は赤血球膜の形状維持を細胞骨格の燐酸化の面から研究した。林はシビレエイのアセチルコリン受容体の糖鎖の構造を世界に先駆けて解明した。また、シビレエイ電気器官の中に、α-ブンガロトキシンやカルバミルコリンと結合するが、アセチルコリン受容体とは区別されるという興味ある蛋白を見出している。 (2)細胞膜機能の研究:井村は膵ランゲルハンス島の刺激応答性のイノシトールポリ燐酸の代謝、山本はクローン化骨芽細胞でEGFに応答するプロスタグランジン【E_2】の生合成で、シクロオキシゲナーゼが誘動されるらしいことを明らかにした。室田はリンパ球におけるIL-2産生に、リポキシゲナーゼ産物の関与することを見出している。成宮は抗腫瘍性プロスタグランジン【J_2】の細胞内、特に核への取込みを追跡した。 (3)膜酵素の研究:水上は白血球の活性酸素【(O-2^-)】生成にかゝわるNADPH酸化酵素を、膜から単離精製している。松田はγ-グルタミルトランスペプチターゼ(γ-GTP)をラット腎刷子縁から精製し、その不活性前駆体の限定分解部位のアミノ酸配列を決定し、その合成ペプチドを抗原として得た抗体を使うアフィニティクロマトで、プロセシングプロテアーゼを単離精製することに成功した。その生理的役割の研究が進められている。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] K.Yokota: J.Biol.Chem.261. 515410-1541 (1986)
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[Publications] T.Yokota: Endocrinology. 118. 1770-1776 (1986)
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[Publications] T.Suzuki: J.Neurochem.47. 642-651 (1986)
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[Publications] H.Nomoto: Eur.J.Biochem.157. 233-242 (1986)
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[Publications] K.Rambabu: Biochem.Med.Metab.Biol.35. 335-344 (1986)
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[Publications] T.Umei: J.Biol.Chem.261. 5229-5232 (1986)