1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
61111002
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
内田 安三 東大, 工学部, 教授 (00010752)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伴 義雄 東邦大学, 薬学部, 教授 (30001027)
田丸 良直 京都大学, 工学部, 助教授 (80026319)
江口 昇次 名古屋大学, 工学部, 助教授 (50023099)
石川 満夫 広島大学, 工学部, 教授 (20025985)
阿河 利男 大阪大学, 工学部, 名誉教授
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Keywords | 方向族炭素資源 / 有機機能合成 |
Research Abstract |
有機資源を再評価し、その高度利用を目的とする研究の一貫として 有機芳香族系、複素環系化合物資源および有機ケイ素化合物を中心に それらの高付加価値化のための機能付与、高度利用を検討した。【i】阿河等は新規補酵素PQQの基本骨格を持つ種々の複素多環系オルトキノン化合物を合成し、とくにミセル場下での触媒的酸化機能を検討した。【ii】米田等はチエノ[3,4-c]チオフェン誘導体の合成に成功し、その電気化学的研究から空気中で安定かつTTFより電子供与性に富む物質群を得、江口等はホモアダマンタン系化合物を取り上げ、4-アザホモアダマンタノ[4,5-b]ジヒドロイソキノリン-1'-オン系など一連の新合成法を見出している。【iii】伴等は新たに開発された光異性化反応を利用し、生成する9員環ラクタムに対する新電子反応を検討し、1-Acetylaspidofractinine,Deoxyaspidodispermineの合成に成功しまたマイトマイシンの合成研究中に見出した「十字交差反応」の利用を検討している。また丸山等はハロゲノキノンとオレフィンとの系に光反射による電子移動を行わせ、その縮合反応を行わせる方法をとり、たとえばシリルエノールエーテル系で新しいβ-ケトキノン類の合成法を開発している。また田丸等は遷移金属、pdを触媒として芳香族化合物と、オレフィン,不飽和アミン,不飽和アルコールとの選択的反応を見出し、2位に芳香環をもつ含酸素複素環,含窒素複素環化合物を合成し、またこれらのフォトクロミック機能の開発研究を行っている。石川等はまたジシランフェニレンポリマーの感光性 特にポジ型レジストへの応用に着目し、このものの溶液中またはフィルム中での光への挙動を解明している。【iv】内田等はカーボンファイバー表面処理として鉄コーティングの新しい方法を見出し複合材料への利用を提案している。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] M.Ishikawa: J.Amer.Chem.Soc.108. 7417 (1986)
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[Publications] Shuenn-Kung Su: Chemistry Letters. 337-350 (1987)
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[Publications] Shoji Eguchi: J.Chem.Soc.,Perkin Trans. 1. 0000 (1987)
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[Publications] Y.Tamaru: Tetrahedron Letters. 28-3. 325-328 (1987)
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[Publications] Kiyoshi Yoshida: Heterocycles. 25. 47-50 (1987)
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[Publications] Noboru Matsumura: Bull.Chem.Soc.Jpn.59. 3693-3695 (1986)