1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
61117005
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
山田 康之 京大, 農学部, 教授 (50026415)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古沢 厳 京都大学, 農学部, 助教授 (10026594)
駒嶺 あつし 東北大学, 理学部, 教授 (90011494)
児玉 徹 東京大学, 農学部, 教授 (30011901)
松島 久 埼玉大学, 理学部, 教授 (70011575)
西 荒介 富山医科薬科大学, 薬学部, 教授 (50019098)
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Keywords | 細胞育種 / 細胞融合 / マイクロインジェクション / 植物細胞培養 / 細胞選抜 / 形質転換 / 雑種細胞 / トランスフェクション |
Research Abstract |
下記の二班に分けて研究を行い、以下の研究実績をあげることが出来た。 1.細胞レベルにおける遺伝特性の解析と選抜に関する研究班 西は昨年度選抜した色素含量の異なる細胞の各々からアミノ酸類緑化合物耐性株を分離し、各細胞株間のプロトプラスト融合を試み変異株の遺伝的背景について検討した。児玉は培養細胞口液中に細胞分裂促進物質を見出しているが、本年度はバイオアッセイ法を開発する一方、比較的低分子量の熱に安定な活性物質の部分精製に成功した。小林は土壌由来の微生物培養液中の新規細胞分裂制御物質を検索し、3種にカルス誘導促進活性及び側根形成促進効果などを認めた。駒嶺は高頻度で不定胚を形成するニンジン単細胞にマイクロインジェクションによりTiプラスミド断片を導入し形質転換不定胚の育成に成功した。千田は、プロトプラスト電気泳動による膜表面電荷の解析、また焦点泳動電気融合法の開発を行った。田中は苗条原基法による突然変異細胞の維持について研究し、本法による四倍性クローンの維持に成功した。 2.細胞融合、核注入などによる雑種細胞育成に関する研究班 松島は細胞融合による立枯病菌抵抗性カーネーションの育成を目ざし、無ウィルス株の確立、プロトプラスト培養を検討した。足立は異種属間の雑種細胞の選抜法についてピックアップ法および遺伝的相補性を利用する方法を研究した。小野は苔類、蘚類及びヒゴシャクヤクの半数体培養細胞系を確立し、薬剤耐性細胞株の作出に成功した。これら耐性を用いた細胞融合雑種の選抜について研究している。山田は数個からなる細胞小集塊の細胞にマイクロインジェクションによりカナマイシン耐性遺伝子をもつプラスミドを導入し、カナマイシン抵抗性細胞を得た。古沢はプリッキング法およびマイクロインジェクション法によりプロトプラストへウイルスDNAを導入し、高頻度でのトランスフェクションに成功した。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] H.Morikawa;Y.Yamada: Plant Cell Physiol.26. 229-236 (1985)
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[Publications] K.Ono;T.Takahara: Jpn.J.Genet. 60. 465-473 (1985)
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[Publications] Kurosaki,F,Anan,M.Nishi,A: Physiol.Molec.Plant Pathol.28. 359-370 (1986)
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[Publications] K.Nomura;A.Komamine: Plant Science. 44. 53-58 (1986)
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[Publications] T.Yamakawa;K.Onomichi;T.Kodama;Y.Minoda: Agric.Biol.Chem.49. 3583-3587 (1986)
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[Publications] 小島邦彦: 組織培養. 12. 9-100 (1986)