情報ドクメンテーションのための言語の研究

1986 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 61120009
• Research Institution: Kyushu Institute of Technology
• Principal Investigator: 吉田 将 九工大, 国立大学(その他), 教授 (80039065)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 細野 公男 慶應義塾大学, 文学部, 教授 (50051628) ; 鶴丸 弘昭 長崎大学, 工学部, 助教授 (90039678) ; 首藤 公昭 福岡大学, 工学部, 教授 (70078632) ; 岡田 直之 大分大学, 工学部, 教授 (80037837) ; 日高 達 九州大学, 工学部, 助教授 (30037931)
• Keywords: ドクメンテーション / シソーラス / 専門用語 / 概念分類 / 情報検索 / 検索式 / 慣用句

Research Abstract

以下のようにテーマを分担研究した。
(1)専門用語の自動収集に関する研究(九工大 吉田将,九大 日高達)日本語単語の造語モデルを作成し、それに基づいて単語の生起確率を推定する実験を行った。
(2)概念形成過程に基づく語彙の概念体系的記述に関する研究(大分大岡田直之)
形容詞及び形容動詞の概念の組織的分類を行った。また、多くの概念データを分類するためのアルゴリズムを提案した。
(3)ドクメンテーションにおける語用法の研究(福岡大 首藤公昭)国語辞典および技術論文,解説文から慣用表現を抽出する作業を終え、整理・分類の作業を行った。
(4)国語辞典の解析に関する研究(長崎大 鶴丸弘昭)国語辞典に現われる語の階層付けを行うたまに、語義文の構造的特徴を明らかにし、実際に階層付けシステムを作成し、名詞見出し40,000語について階層付けを行った。
(5)シソーラスを使用する情報検索技術の高度化のための基礎的研究(慶應大 細野公男)
検索式の拡張に使用する重要語間の結び付き方を個別的に捉える方法を提案した。これを基に意味地図を作成するシステムを開発した。
なお、本年度は初年度であったので、6月に東京で全体の研究計画の調整を行い、12月に九州大学で研究発表及び研究進捗状況の報告会を行った。

Research Products

• [Publications] 松延栄治: 九州大学工学集報. 59-5. 685-692 (1986)
• [Publications] 松延栄治: 九州大学工学集報. 59-6. 799-804 (1986)
• [Publications] 岡田直之: 電子通信学会言語とコミュニケーション研究会資料. NLC86-17. (1986)
• [Publications] Hiroaki TSURUMARU: Proceedings of COLING'86. 445-447 (1986)
• [Publications] 細野公男: 情報管理. 29-5. 410-420 (1986)
• [Publications] 細野公男: 情報管理. 29-6. 481-490, (1986)