1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
61126001
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
吉川 貞雄 慶応大, 理工学部, 教授 (70010759)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
砂本 順三 長崎大学, 工学部, 教授 (80037811)
村上 幸人 九州大学, 工学部, 教授 (30037717)
竹本 喜一 大阪大学, 工学部, 教授 (50029170)
妹尾 学 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (40013099)
鶴田 禎二 東京理科大学, 工学部, 教授 (90010652)
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Keywords | 集積反応場 / 分子識別 / 人工酵素 / 選択的分子輸送 |
Research Abstract |
本特定研究「集積反応場」は化学的安定性に欠ける生体機能材料にかわって実用性に富んだ機能性材料を開発し、その複合組織化により構成された集積反応場の機能を評価し、多面的に利用する方策を見出すことにより、新しい応用化学の基礎を築くことを目指して発足したものである。 この目的達成のため、3年間における本特定研究は、1) 集積反応場の機能設計、2) 集積反応場における分子識別、3) 人工酵素、4) 選択的分子輸送、の4研究班の構成をとり、初年度は各研究者の研究志向の相互理解にもとづく研究展開の基礎づくりに重点をおいた。また、研究の活性化と効率化を図るために公募研究者にも該当する班に参加を求め、計画研究班員と公募研究者が協力して研究を推進できるような運営形態をとった。 昭和61年度の公開シンポジウムは神田学士会館において11年10日、11日の両日にわたって開催した。各班長は担当班の研究の総括講演を行い、また各班から3名づつ、合計12名の研究者による講演とこれに対する活発な討論が行われ、班員以外にも多数の一般参加者があったことは本特定研究に対する興味と関心の高さを示すものといえよう。この他、各班毎に泊りこみで研究発表と班会議を行い、班内での各分担者の研究方針の相互理解と班としての研究の整合性を図った。また、この班会議には総括班からも参加し、活発な討論が繰り広げられたことは極めて有益であった。 総括班としては合計4回の会議を開催し、本特定研究の推進ならびに運営について種々の論議を行い、また、ニュース(No.1,2),シンポジウム要旨集ならびに昭和61年度成果報告書を発行した。 とりまとめた研究成果報告書の内容からも明らかなように、計画研究班員、公募班員ともども、初年度としては予期した以上の成果をあげることができた。
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Research Products
(2 results)