1986 Fiscal Year Annual Research Report
高温・高圧下における鉄-含水ケイ酸塩反応と原始マントル・コアの化学進化
Project/Area Number |
61213014
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
深井 有 中央大, 理工学部, 教授 (80055136)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 栄一 岡山大学, 地球内部研究センター, 助手 (40144779)
斉藤 好雄 中央大学, 理工学部, 講師 (00055196)
渡辺 健次 中央大学, 理工学部, 講師 (80055160)
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Keywords | 鉄-水反応 / 高圧実験 / 金属水素化物 |
Research Abstract |
本年度は当初予定していた高圧下X線回折装置の納入・調整が遅れたために研究計画のうちで若干の予備実験を行うに止まった。その進捗状況を略記する。 1.電気的測定を高圧下で行うための測定制御システムは、本研究費による購入分と大学予算による追加講入分を合わせて組み上げられ、時間的変化を追跡できるよう、調整され、予備実験が行われた。 2.遷移金属-水反応に含まれる部分反応である遷移金属の水素化と、それに伴う金属の融点降下については、高圧下X線回折による観測を行ったが、未だ実験的困難が完全には克服されず、予備的段階にとまっている。 3.今後の研究計画における最初の目標は、遷移金属中への水素の溶解(水素化物形成)による融点降下の定量的、一般的傾向についての実験であり、ついで鉄-水素系の状態図を決定することである。高圧装置はようやく稼動状態に入ったので、ほどなく成果が得られるものと期待される。
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