1986 Fiscal Year Annual Research Report
生物活性を指標とするテルペノイドジアルデヒドの系統的合成
Project/Area Number |
61224012
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
磯江 幸彦 阪市大, 理学部, 教授 (90046946)
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Keywords | ネオマノアリド / ゲニピン / ペンステマイド / ジドロバルトレート / セコロガニン / アラマンジシン / プルメリシン |
Research Abstract |
多様な薬理活性を有する海洋産セスタテルペンであるマノアリド,セコマノアリドの合成に引続き、今回はα-スタニルフランとアリルクロリドのPd(O)触媒を用いる効率的なカップリング反応によりネオマノアリドの合成を達成した。一方、構造,活性の両面から興味の持たれているイリドイドとしてペンステマイド,ジドロバルトレート,セコロガニン,アラマンジシン,プルメリシンを選び、天然ゲニポサイドからの効率的合成を達成した。ゲニポサイドの加水分解で得られるゲニピンの水酸基を保護した後ヘミアセタル環の官能基変換(DIBAL還元,Ba【(Mno_4)_2】酸化,脱保護,アシル化,還元)続いて脱シリル化によりペンステマイドアグリコンを合成した。またその際の中間体よりアシル化,アリルアルコールのフェニルスルホキシドへの変換,エバンス転位,Sharpless酸化,トリフレートを経る2級アルコールのエピメリ化を経てジドロバルトレートの合成を達成した。セコロガニンはゲニピンのヘミアセタル水酸基をシリル基で保護したのちエバンス転位,酸化を経てエキソメチレンケトンを得、トリブチルスタニル基のマイケル付加,還元でγ-ヒドロキシスタナン誘導体に導き、四酢酸鉛を作用させてセコロガニンアグリコンを好収率で得た。4環性イリドイドの合成は、ゲニピンの【C_(10)】位でのアセト酢酸メチルとのPd(O)触媒下のカップリング反応を基軸に、Os【O_4】酸化による選択的ジヒドロキシル化を経るスヒロ-γ-ラクトン化,トリフルオロメタンスルホニルクロリド-DMAP-DBU系を用いる二重結合の導入,セレニル化,酸化的脱離を経る不飽和スピロ-γ-ラクトンへの誘導を経て最終的に酢酸存在下のテトラブチルアンモニウムフルオリドによる脱シリル化反応で達成した。Zn【(BH_4)_2】還元によりアラマンジシンを、またその脱水によりプルメリシンの合成を完成した。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 勝村成雄: Tetrahedron Letters. 28. (1987)
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[Publications] 磯江幸彦: Tetrahedron Letters. 28. (1987)
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[Publications] 磯江幸彦: Tetrahedron Letters. 28. (1987)
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[Publications] 磯江幸彦: Tetrahedron Letters. 28. (1987)