1986 Fiscal Year Annual Research Report
客観的手法による衣料用高品質布地の風合い分析と高性能布地設計への応用
Project/Area Number |
61300012
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Research Institution | Nara Women's University |
Principal Investigator |
丹羽 雅子 奈良女大, 家政学部, 教授 (80031665)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
与倉 弘子 滋賀大学, 教育学部, 助手 (50165784)
泉 加代子 京都府立大学, 女子短期大学部, 助教授 (50105194)
松平 光男 金沢大学, 教育学部, 助教授 (10142621)
米田 守宏 奈良女子大学, 家政学部, 助手 (20158538)
川端 季雄 京都大学, 工学部, 教授 (10025885)
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Keywords | 布風合い / 高品質布 / 高性能布 / 風合い耐久性 / 客観的性能評価法 / 熱・水分同時移動 / 湿冷感 / 快適性 |
Research Abstract |
1.衣料用布地の性格や品位を表わす基本風合い、総合風合いを、布の力学的性質から客観的に評価するための力学量一風合い値変換式は、これまで布の用途別に標準化されていたが、これらを分析して、布の品質の本質を明確にするとともに、布の用途を問わず共通の変換式を導いた。これによって風合い変換式の単純化と風合いの客観的評価の高精度化をはかった。さらに仕立て映えの客観的評価についても同様に行ない、精度高い改良式を導いた。 2.これらの客観的手法を、衣料用高品質布地設計へ応用して、高品質夏スーツ地を試作した。ニュージーランドの太い羊毛繊維が基本風合いの制御に効果的であることから、ニュージーランド羊毛研究所と風合い計量と規格化研究委員会の協力を得て、高品質夏スーツ地の設計と試作を実施し、その性能評価,縫製,着用試験を行ない、夏服としての設計・性能が目標通り達せられ、仕立て映え、総合風合い値ともに優れ、快適な着用感の得られることを確認した。これらは、高性能布地設計への客観的方法が的確に応用され得ることの検証であり、次年度は高品質各服地の低コスト化研究、高品質で快適な合成繊維織物の開発など、続けて応用研究を試みる方針である。 3.布の熱、水分移動特性が関与する快適性からもたらされる布品質の評価の研究として、特に肌着の客観的品質評価法を開発した。また、布を通しての熱、水分移動挙動を記述する式を誘導し、任意の環境、衣服間隙におりる布の熱、水分移動の予測、衣服内気候の予測の妥当性を検証した。 4.風合い耐久性の評価を、シミュレーション実験と着用実験によって行ない、スラックスを例にした風合い変化、Bagging、形態保持性などを布の力学的性質から予測する方法を導いた。また、衣服の審美性に関わる布の静的、動的ドレープ挙動の基礎理論を確立し、布の基本力学特性との関連づけを行ない、揺動の美しさとの関連をも捉えた。
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Research Products
(12 results)
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[Publications] 坂口晴子: 繊維機械学会誌論文集. 39. 33-42 (1986)
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[Publications] 坂口晴子: 繊維機械学会誌論文集. 39. 43-50 (1986)
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[Publications] 丹羽雅子: 繊維機械学会誌論文集. 39. 161-168 (1986)
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[Publications] 川端季雄: 繊維機械学会誌. 39. 169-173 (1986)
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[Publications] 松平光男: 繊維機械学会誌論文集. 39. 175-183 (1986)
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[Publications] 与倉弘子: Textile Research Journal. 56. 748-754 (1986)
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[Publications] 川端季雄: 繊維機械学会誌. 39. P184-186 (1986)
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[Publications] 松平光男: 日本家政学会誌. 38. (1987)
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[Publications] 与倉弘子: Textile Research Journal.
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[Publications] 泉加代子: 繊維製品消費科学会誌.
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[Publications] 丹羽雅子: Textile Research Journal.
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[Publications] 米田守宏: Textile Research Journal.