1986 Fiscal Year Annual Research Report
前方後円墳の編年・分布に基づく古墳時代の政治史的研究
Project/Area Number |
61301051
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
近藤 義郎 岡山大, 文学部, 教授 (00032681)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
甘粕 健 新潟大学, 人文学部, 教授 (90114991)
新納 泉 岡山大学, 文学部, 助手 (20172611)
和田 晴吾 立命館大学, 文学部, 助教授 (30115969)
久保 哲三 専修大学, 文学部, 教授 (40091946)
横山 浩一 九州大学, 文学部, 教授 (10000465)
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Keywords | 前方後円墳 / 前方後方墳 / 編年 / 分布 / 首長 |
Research Abstract |
昭和61年度はまず、9月23日および7月18日の両日、岡山大学文学部考古学研究室において、研究打合せ会議を開催し、研究推進のための技術方法について討議をおこなった。とくに、前方後円墳の編年に関する諸要素,遺構についていえば、前方後円墳の墳丘の形態,立地,規模,群在の有無,葺石,埴輪の配列状況と種類,周構と周堤,内部構造の種類と数と構造,副葬品の組み合わせと配列状況等について、遺物については、土器類,埴輪,金属武器類,馬具類,装飾品類,腕飾類等について、統一的な見解をまとめるようつとめた。またそれにもとづいて全国の前方後円墳に適用できるカードを作成し、統一的な記載についてのマニアルを作成した。 具体的な調査としては、既往の文献・各自のこれまでの研究に加え、実際の踏査をおこなった。九州地方では主として熊本県・鹿児島県・宮崎県について実施し、宮崎県・熊本県の一部を残し、実態のおよそを把握し、さらに大分県の一部にも及んだ。四国地方では主に高知県・徳島県が調査され、そのほとんどを終了した。山陰地方では島根県の過半と鳥取県の一部の実態を把握した。山陽地方では岡山県のすべての前方後円墳について調査を終了した。近畿地方は大阪府・奈良県についてそのほとんどの実態を記録及び踏査によって検討した。中部地方では、北陸の三県、福井県・石川県・富山県について調査を実施し、石川・富山両県についてはほぼ終了した。関東地方においては、千葉県・茨木県について既発表文献からリストを作成し、不足部分について実査を心がけ、ほぼ終了した。東北地方では、新潟県・福島県の実態がほぼ把握された。 以上の成果は、各研究分担者の手もとで、カードに記載され、研究代表者の許によせられつつある。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 新納泉: 考古学研究. 134号. 10 (1987)
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[Publications] 近藤義郎: 考古学研究. 136号. 10 (1988)
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[Publications] 近藤義郎: "江崎古墳の研究" 総社文化財団, 80 (1987)