1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
61301072
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
伊牟田 敏充 法政大, 経営学部, 教授 (20061096)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本間 靖夫 千葉商科大学, 商経学部, 助教授 (10137862)
斉藤 寿彦 千葉商科大学, 商経学部, 教授 (80049957)
池上 和夫 神奈川大学, 経済学部, 教授 (90102219)
波形 昭一 独協大学, 経済学部, 教授 (90049619)
渋谷 隆一 駒沢大学, 経済学部, 教授 (10052424)
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Keywords | 第二次大戦期 / 日本金融構造 / 戦時金融 / 管理通化制度 / 国債管理 / 銀行合同政策 / 為替管理 / 資金調整計画 |
Research Abstract |
1.本年度の研究計画として、資料の収集がある。大蔵省財政史室,日本銀行金融研究所,国立公文書館,各都府県文書館および図書館,主要大学図書館等で資料を調査し、必要なものをコピーあるいは筆写した。印刷に付されていない未公刊資料もかなり存在することが判明しており、元有力官僚の旧蔵資料に貴重なものが多く、来年度も収集に努力する。 2.大蔵省所蔵の「昭和財政史資料」(マイクロフィルム312リール)を分担して閲覧し、その重要部分について報告しあうことにした。研究分担者間の資料に関する情報交換として有益であった。来年度も引きつづき資料情報交換をすすめる。 3.夏・冬の全体研究会では、分担テーマについての中間報告をおこなった。報告に対して質疑をおこない、相互に分析方法・資料の解釈・研究の展望などにつき啓発される点がすくなくなかった。報告されたテーマには次のようなものがあった。(1)資金統制計画の展開。大蔵省・日銀・企画院の他、陸軍案も検討。(2)戦時金融金庫と証券市場。銀行・企業・証券市場の立体的関連分析。(3)新興コンツェルンと日本興業銀行。新興コンツェルンの金融構造の特質を解明することを通じて、興銀の融資行動への影響を検討。(4)中国幣制改革と日本。円ブロック形成過程における国際的対抗関係を中国の幣制改革の特質から検証する方法を提示。日本対英中の対抗。(5)外国為替管理下の横浜正金銀行。金本位制崩壊後の円為替維持を横浜正金銀行が遂行する際の限界。為替銀行間の協定から正金の国家機関化、為替公定制へ到達する過程を追跡。 4.中間発表を論文化することは本年度では準備段階に終った。昭和62年度での論文化を予定している。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 〓見誠良: 経済志林. 54巻1号. 103-159 (1986)
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[Publications] 〓見誠良: 経済志林. 54巻3・4号. (1987)
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[Publications] 伊牟田敏充: 地方金融史研究. 第18号. (1987)
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[Publications] 渋谷隆一,編著: "大正期日本金融制度政策史" 早稲田大学出版部, 536 (1987)
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[Publications] 斉藤憲: "新興コンツェルン理研の研究" 時潮社, 394 (1987)