1986 Fiscal Year Annual Research Report
国際資金循環表の作成と国際資金過不足分析の理論的・計量的研究
Project/Area Number |
61301074
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
則武 保夫 神戸大, 経済学部, 教授 (50030656)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤田 誠一 神戸大学, 経済学部, 助教授 (40135778)
片山 貞雄 滋賀大学, 経済学部, 教授 (50024899)
三木谷 良一 神戸大学, 経済学部, 教授 (30030670)
藤田 正寛 神戸大学, 経済経営研究所, 教授 (50031381)
中西 市郎 中部大学, 国際関係学部, 教授 (50046728)
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Keywords | 国際資金循環 / 国際資金過不足分析 / 金融資産選択 / 国際資本移動 / 対外証券投資 / 国際金融市場 / 金融の国際化 / 債権国と債務国 |
Research Abstract |
1.本年度は、国際資金循環表の作成と国際資金過不足分析の方法論と問題点を検討した。この研究に関連する資料の収集および意見の聴取と交換を行うため日本銀行,大蔵省,東京銀行などに出張した。 2.研究参加者全員の研究会を下記のとおり行った。(1)8月28・29日 於 神戸大学 報告テーマ;国際資金循環と資産選択(報告者 則武保夫)(2)12月5・6日 於 神戸大学 報告テーマ;(i)発展途上国関係を中心とする国際資金循環(報告者 中西市郎)(ii)関係諸機関への意見聴取結果の報告(報告者 瀧川好夫,藤田誠一) 3.本研究に関連する報告(1)10月11日 金融学会秋季大会(山口大学)テーマ;基軸通貨国の国際収支と国際流動性(報告者 藤田誠一)(2)3月18日 日本学術会議 財政学・金融論研究連絡委員会 テーマ;日本の債権国化と金融政策(報告者 則武保夫) 4.新たに得られた知見と今後の課題(1)国際資金循環には商業流通,金融流通はあるが、産業流通がないことを発見した。(2)統計資料について 銀行を経由する資金の流れはほぼ捕捉することが可能であるが、最近証券発行と売買にかかわる資金の国際的移動が多くなっており、それを適確に把握する方法と計数の収集は62年度以降の課題である。(3)先進国間の数字の把握は可能であるが、発展途上国および小国については統計が未整備のため、推計することが必要であると思われる。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 則武保夫: 国民経済雑誌. 154巻4号. 23-34 (1986)
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[Publications] 則武保夫: 金融ジャーナル. 28巻1号. 13-18 (1987)
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[Publications] 則武保夫: 経済. 第273号. 45-57 (1987)
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[Publications] 三木谷良一: 経済セミナー. 382号. 45-49 (1986)
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[Publications] 藤田誠一: 国民経済雑誌. 154巻3号. 87-105 (1986)
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[Publications] 藤田誠一: 商品先物市場. 10巻10号. 18-23 (1986)