1987 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
61303011
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
重政 好弘 鳥取大学, 工学部, 教授 (00032029)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中島 路可 鳥取大学, 工学部, 教授 (40025987)
松浦 輝男 京都大学, 工学部, 教授 (90025809)
酒井 朝也 名古屋市立大学, 工学部, 教授 (00080169)
吉川 貞雄 慶応義塾大学, 理工学部, 教授 (70010759)
内田 安三 東京大学, 工学部, 教授 (00010752)
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Keywords | ホルムアルデヒド / ホルモース / 非天然糖 |
Research Abstract |
本年度は研究打合せ会を2回と資料収集, 調査旅行を数回にわたり行なった. また, 昭和62年12月22日には「ホルモース糖の合成並びに利用に関する総合研究」第3回シンポジウムを慶応義塾大学にて公開で開催した. 1. N,Nージメチルホルムアミド(DMF)溶媒系でチアミン塩酸塩ー有機塩基を触媒として, 3炭糖であるジヒドロキシアセトン, 4炭糖であるグリセロラトルロースの選択的合成に続いてDMFに水を添加する割合を変えることによって2,4ービスヒドロキシメチルー3ーペンチュロース(2,4ーBHー3ーP)および 2,4ーBHー3ーPの前駆体である2ーヒドロキシメチルー3ーペンチュロース (2ーHー3ーP) が選択的に生成することが見い出され, それらが単離, 同定された. また, 2ーHー3ーPの生成に及ぼす諸因子の影響についても検討された. 2. 選択的アシロイン結合反応を利用した増炭法の開発が臭化3ーエチルベンゾチアゾリウム(EBB)を用い検討された. Dーアラビノースをテトラアセテートとした後, ホルムアルデヒドをエタノール溶媒中, EBBートリエチルアミンを触媒として高収率でDーフルクトースを得た. この結果はアルドペントースから天然にはその存在量の少ないヘプチュロース類の簡便な合成法として期待される. また, ホルムアルデヒド水溶液へC_o60γ線照射によるホルモース反応が各種無機塩基存在下で検討され, 反応生成物とホルムアルデヒド濃度等の関係が明らかにされた. 3. ホルモース糖を生物によって利用する場合, 非天然型糖質の影響が大きいことが予想されることより, 非天然型糖質の微生物による資化能が検討され, 資化能獲得現象についてそのメカニズムが提案されるに至った. 4. その他, ホルモースの解析方法, 糖質の金属錯体による変換, 糖質の酸化等種々の方面から糖合成に対するアプローチがこころみられている.
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Research Products
(6 results)
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[Publications] T.Tanabe: Nippon Kagaku Kaishi. 3. 322-327 (1987)
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[Publications] T.Takahashi: Nippon Kagaku Kaishi. 3. 328-335 (1987)
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[Publications] T.Matsumoto: Tokyo Kougei Daigaku Kougakubu Kiyou. 10. 64-70 (1987)
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[Publications] Y.Shigemasa: Chemistry Express. 2. 429-432 (1987)
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[Publications] T.Matsumoto: Inorg.Chem.
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[Publications] Y.Shigemasa: Carbohydrate Research.