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1987 Fiscal Year Annual Research Report

湿潤地帯における補給型畑地潅漑の成熟化に関する研究

Research Project

Project/Area Number 61304027
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

小出 進  東京大学, 農学部, 教授 (60003745)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 石川 重雄  日本大学, 農学部, 講師 (30147673)
河野 英一  日本大学, 農学部, 助教授 (20096811)
江崎 要  明治大学, 農学部, 教授 (00146523)
駒村 正治  東京農業大学, 農学部, 助教授 (60078194)
冨田 正彦  東京大学, 農学部, 助教授 (60074051)
Keywords畑地潅漑 / 保水性 / テンシオメータ / ファームポンド / 土壌水分収支 / アオコ
Research Abstract

昭和62年度は, 6月20日(土)に東京大学農学部農業工学科会議室において, 研究打ち合わせ会を開催し, 各研究分担者の前年度研究報告の後に討論された各々の研究計画に沿って, 各研究分担者個別の研究が遂行された.
弘前大学の長谷部・萩原らは, 各々, 果樹地帯における水利用の実態分析と「水田と組合わされた樹園地の水需要」について分析を進め, 樹園地においては, 潅漑効果の定性的な有効性を示した. 又, 筑波大学の鈴木は, ファームポンドの多目的利用性に関して検討を行った. 特にファームポンドを利用して, 水源からパイプ系内に混入した藻類(アオコ等)を除去する手法を提案し, 室内実験により検討した. 茨城大学の軽部・中石・安富らは, 関東ローム畑地の土壌水分収支について, 昨年につづいて検討を加えた. 今年度は茨城大学農学部付属農場に観測区を設け, それを植生区, 裸地区に区分し, 両区内にテンシオメータを埋設し, その他, 蒸発計, 雨量計, 地下水位測定管を設置し, 7月上旬から9月上旬にかけて土壌水分収支を観測した. その結果として, (1)植生区での水分消費量は裸地区のそれより多い. (2)1mm程度のわずかな降雨でも土壌分消費を節約する効果がある. (3)乾燥が進むと土壌下層からの上方移動が増加することを明らかにした. 千葉大学の矢橋は, 昨年度に引き続いて保水剤の添加による畑地土壌の吸水特性についても管上昇高の面から検討し, 土柱の毛管上昇高を左右する因子は土壌の粒度組成及び間隙特性であることを明らかにした. 又, 明治大学の江崎と東京農業大学の駒村らは, 畑地用水の時間的変動パターンの模式図化とファームポンド容量規模について検討し, 確率論的にファームポンド容量の規模を決定する手法を提案した.
なお, 昭和62年度の研究業績は中間報告書として公表される.

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Published: 1989-03-30   Modified: 2016-04-21  

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